新発見の松永弾正久永像から悪逆非道説は否定?

He who hath many friends hath none. – Aristotle 

感染拡大が止まりませんね。

 週末はいつもだと、映画館か博物館に行くか、城巡り、寺社仏閣巡りに勤(いそ)しんでおりましたが、一気に自粛ムードが広がり二の足を踏んでいます。

 もう一つの大きな要因は週末になると朝寝坊してしまうことです(笑)。1日9時間ぐらい寝てもまだ足りず、さらにまたお昼寝をしたりするので、一日の半分は寝て過ごすことになります。週日は労働に励んでいますからね。人生の半分を損している感じですが、「一日5時間睡眠で十分」と豪語している人が信じられません。羨ましい限りです。ま、この長い睡眠のお蔭で免疫力が付いていると考えるようにしております。

 家に閉じこもってばかりいられないので、自宅近くを散歩します。門構えも立派で、かなりの超豪邸も散見します。表札を見ると、「星野」「石田」「山崎」…。古くからの庄屋か大地主だったことでしょう。

 小学校のような広大な庭があり、でも、学校には見えない建物の正面に回って確かめてみたら、それが児童相談所だということが分かったこともあります。いわゆる、よくニュースで話題になる「児相」です。こんな所にあったのか、と新発見した気分でした。

 かと思えば、周囲が鉄条網に物々しく囲まれた広大な敷地に、今は廃墟になっている建物があります。門には、看板も表札もありません。「何の建物だろう?」と前々から気になっていたのですが、周囲の人に聞くこともできません。もしかしたら、秘密組織かもしれません。

 それがやっと分かったのです。警察の科学捜査研究所だったのです。いわゆる「科捜研」です。テレビドラマにもなってますね。私はその番組は一度も見たことはありませんけど。科捜研は現在、他に場所に移転しているようです。それでも、依然として警察の敷地らしく、奥の方に機動隊の装甲車みたいな車が十数台駐車していました。

 外部から侵入されないよう高い塀に囲まれた三階建ての瀟洒な集合住宅が3棟ありますが、門には何も名称が書いていません。大抵は「〇〇団地」とか「〇〇マンション」とか書いてあるものです。何か怪しい…。これも前から気になっていたのですが、暇に任せて調べてみたら分かりました。国税庁の職員官舎だったのです。これで、国家公務員の宿舎は周囲を憚って看板を付けず、分からないようにしているということが分かりました。

 そう言えば、江戸時代の武家屋敷も「尾張藩上屋敷」などと門に書くわけがありません。屋敷の所在地は超機密事項の一つですからね。それにしても、徳川幕府は地方の大名を改易したり、移封したり、減封したりしていますから、屋敷も色々と替えたりしていたことでしょう。秘密の文書(もんじょ)に書き留めておいたことでしょうが、幕府官僚も整理するのが大変だったことでしょう。

 と、まあ、今日はつまらないことを書きましたが、ブログを書く話題がこれぐらいなのでご勘弁下さい。

話は変わって、ついでと言っては何なんですが、最近、松永弾正久秀(1510~77)が歴史的に見直されているんですね。テレビの再放送で見ました。(とは言っても、最近のテレビは再放送ばかりですが)書物も多く出版されています。

 私が学校で習った松永久秀と言えば、東大寺を焼き討ちにするは、主君に歯向かうは、で悪の権化、下剋上、極悪非道のイメージの塊でした。風貌も鬼のような髪の毛ボサボサで歯を剥き出しにした姿が描かれていました。

 しかし、それは江戸時代につくられたイメージで、実際は、主君三好長慶に忠実な家老格で、長慶病死後は、17歳の長慶の甥の義継の後見役となって、三好家のために戦い、大和の多聞城を根城にします。最後は三好家のために織田信長に反旗を翻して、信貴山城で自害した忠君の戦国武将と見直され始めました。

 しかも、松永弾正の肖像画も最近、新発見されました。今年3月5日付の産経新聞によると、東京都内の古美術商が所有していた肖像画を大阪府高槻市が昨年1月に購入し、鑑定を続け、絵の上部には松永弾正の命日と戒名が記されていたことから本物と断定されました。新発見の肖像画では、松永は唇が厚く、しかも前歯が出たどこか愛嬌のある顔立ちです。とても、悪逆非道の武将には見えません。膝元には茶道具をしまう袋が描かれ、久秀が所有し、織田信長に献上したということで有名な茶入「付藻茄子(つくもなす)」(静嘉堂文庫美術館蔵)か「平蜘蛛(ひらぐも)」の釜を収めていると推定されるといいいます。(著作権の関係で茲に肖像画の写真を掲載できないのが残念です)

 こうして見ると、歴史的評価というのは時代、時代によって変わっていくものかもしれませんね。

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