甘利大臣とベッキーのスキャンダル

Noukuavilla

 久しぶりに雑誌ジャーナリズムの真骨頂をみせてくれましたね。昨日発売された「週刊文春」の「TPP立役者に重大疑惑 甘利明大臣事務所に賄賂1200万円を渡した 口利きの見返りに大臣室で現金授受」の記事のことです。(なお、渓流斎ブログは、速報性は重視していません=笑)

 「実名告白 現場写真 音声公開」とありますから、「タレこみ」、いや失礼、「持ち込み」ネタでしょうが、それにしてもアッパレです。公設秘書のあからさまな「驕り」「たかり」が如実に描かれ、「いやあな感じ」を受けました。

 先日ラジオを聴いていたら、月刊「創」の篠田博之編集長が登場し、今の出版界の惨憺たる有様を嘆いておりました。10年前と比べて、雑誌の発行部数が半分になったというのです。公称100万部、200万部を誇っていた週刊ポストは、既に過去の栄光で、今一番売れている「週刊文春」も公称60万部程度だというのです。
 
 単行本も特にノンフィクション関係が売れず、「調査報道」に力を入れていた「月刊 現代」などが次々と休刊されて、ライターの行き場(生き場?)がなくなった、と絶望気味に明かしていました。

 ジャーナリズムがなくなれば、財界と政治屋の贈賄収事件や、社会の不正が暴かれることなく、闇に葬られます。ネット情報なんぞは、素人が多いので、エンタテインメントとしては有効でしょうが、やはり信頼性に欠けます。

 甘利大臣は「記憶にない」「しっかり調査して説明責任を果たす」と言い逃れしていましたが、「実名告白 現場写真 音声収録」というこれだけ「証拠」があれば、限りなく真っ黒ではないでしょうか?

 週刊文春は、タレントのベッキーさんの「禁断愛」も3週にわたってスクープしていますね。ベッキーさんと「ゲスの極み乙女」の川谷さんの二人のLINEでの「会話」がダダ漏れになっているのです。ネタ元は誰か?身近な人と推測されていますが、それでほぼ間違いないでしょう。(皆様も気を付けましょう。他人に見られない秘策があるらしいですので、いつかお教えしましょう=笑)

 面白かったのは、二人はLINEで、「文春のおかげで、オフィシャルになったね」「ありがとう文春」などと、自虐的に(?)交わしているのです。ベッキーさんは最後に「Sentence Spring」と書かれていて、え!どういう意味かな?と思ったら、「Sentence=文」「Spring=春」で「文春」のことですって!

 まあ、公共の(笑)「渓流斎ブログ」で随分、「週刊文春」の宣伝をしてしまったものですね(笑)。
 
 いや、訂正します。「頑張れ!雑誌ジャーナリズム!」

“甘利大臣とベッキーのスキャンダル” への1件の返信

  1. et,alors?それで、なにか?
     ベッキーもこの一件も知りません。ただ「ゲスの極み乙女」というのは、しばらく前から劣化しつつあるといわれる文春とはいえ、言うに事欠いてなんというひどい言い方か。菊池寛に恥ずかしくないか(笑)。一瞬勘違いした次第です。  

     「自虐」について。
     もしかしたら、彼女たちの中では、文春もさほど権威とは感じられていなかったのでは?。そこに一縷の希望が残ります。若い世代では、既存のメディアの権威が崩れつつあるということです。くたばれ既存メディア!
     
     CM契約でペナルティを科せられることになるようです。この件でも、提供企業の中に一社でも「それで、何か?」と言い放つ企業が出てこないことが、ほんまこつ情けなか。
     
     人気が命のタレント業とはいえ、不倫は当事者以外には、のぞき趣味かメディアの好餌かだけで、あえて人様が指弾することではありません。

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