真珠湾攻撃と択捉島

伊太利亜ヴェニス

今年は、太平洋戦争の火蓋を切った真珠湾攻撃からちょうど75年。その年に、日本の安倍首相が今月下旬、慰霊のため、ハワイの真珠湾を突如訪問することになりました。

今夏、オバマ米大統領が、アメリカの現職大統領としては初めて原爆被災地広島を訪れたということで、その答礼の意味を込めてらしいです。

安倍首相は「二度と戦争はしない」ことを誓うために行くそうで、菅官房長官も「謝罪のためではない」とわざわざ強調する声明を出すほどでした。

安倍首相は、ハワイでオバマ米大統領と会談する前に、地元選挙区山口県でロシアのプーチン大統領とも北方領土問題について会談するそうで、本当に忙しそうです。

歴史の教科書なんかでは、殆ど教えられていませんが、1941年12月8日(ハワイ時間7日)の真珠湾攻撃の前に、帝国海軍の軍艦が極秘裏に集結した場所は、北方領土の択捉島でした。

択捉島単冠湾に南雲忠一中将率いる航空母艦6隻を含む軍艦30隻の機動部隊が11月26日にハワイへ向け出港したのでした。

もちろん、当時は超機密事項でしたから、誰も知りませんでしたが、何か歴史の皮肉を感じますね。(当時のルーズベルト米大統領は、事前に急襲を察知しながら、戦意昂揚策として、態と見て見ぬ振りをしたという説もありますが、真偽のほどは如何?)

沖縄は、戦勝国の米軍によって占領され、択捉島は、日ソ中立条約を一方的に破棄したソ連=ロシアによって未だに占領されております。

私は、つい最近まで知らなかったのですが、択捉島は、沖縄より広いんですね。択捉島の面積は約3167平方キロメール、沖縄は約2281平方キロメールなのです。

恐らく、プーチン大統領は北方領土を返還しないでしょう。第二次大戦で2000万人以上の戦死者を出したソ連ですから、その代償だということなのです。(cf 日本は310万人、米国41万人、ドイツ900万人)日本の柔道や秋田犬好きで知られる独裁者プーチンさんといえども、国賊になるのは真っ平御免でしょう。

老婆心ながら、このブログで宣言しますが、世界は善意で成り立っているわけではないのです。強欲と策略と不条理で成り立っていることは、歴史が証明しています。

こんな簡単なことが分からないから、「裏切られた」などと被害者顔して後悔する人が後を絶たないのです。

あっ、私のことでしたね(笑)。

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