桂林 Copyright par Duc de MatsuokaSousumu
御縁があって、よく東京都心の半蔵門会館に行くのですが、ここに来る度に「半蔵門は諸説あるけど、服部半蔵から付けられたんだな」「服部という名前は、何で『はっとり』と読むだろ?『ふくべ』としか読めないのに…」と頭に引っ掛かっていました。
小学校の時にも服部さんがいたので、読み方には抵抗はなかったのですが、何故なのか半世紀以上、自分で調べることなく頭の片隅で引っ掛かっていました(笑)
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それが昨晩のNHKの番組「日本人のおなまえ」で、初めて謎が解けました。この番組はたまに見るのですが、本当に眼から鱗が落ちます(笑)。
服部という名前は、もともと機織部(はたおりべ)で、これが訛って(?)はっとりになったんだそうです。
部というのは職業を表す言葉で、古墳時代は日本人の9割ぐらいは、この部が付いていたといいますから、驚きです。
例えば、矢作部(矢を作る職業)、犬養部(宮中を警護する犬を飼う職業)、長谷部(雄略天皇=若長谷王=の身の回りの世話をする)などです。
時代が下って、日本人の名前は「唐風」の二文字が良い、ということで矢作部は矢部に、犬養部は犬養に、(長谷部はそのまんまじゃん)になったそうです。
部が取れたのは、地方豪族が勢力を伸ばしたからという説もありました。
これで、機織部が訛って服部になった理由が少し分かった気がしました。服部の服は衣服のことですから、漢字を当てたのでしょう。機織部は、庶民も着るような服の製作者でしたが、綾部は絹の高級な貴族向けの服を作っていたので、格が上だったのかもしれません。
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「日本人のおなまえ」の司会者は毀誉褒貶のある方ですが、内容は面白いです。それなのに、知らない方も多く、先日、半蔵門会館で懇談した佐藤さんも「見たことがない」というので、「佐藤さんは、藤原一族で、左衛門尉の藤原という意味ですよ。伊藤は、伊勢の藤原、加藤は、加賀の藤原、後藤は備後の藤原から来ているのですよ」と番組からの受けおりの話をしたら吃驚されてました。
こんな話をしたら、女の子にモテますよ(爆笑)。