自分に正直であれ

多摩美術大学教授で洋画家でもあるT氏が、美術評論家のN氏を前にして、こう言いました。
普段は無口のT氏ですが、酒席で酔いが回ったのか、つい、本音が出てしまいました。

「現代アートとか、現代美術とか、名前を付けるのはあなたたちの仕事かもしれないが、我々は自分に正直であればそれでいいんです。何かを表現したくて、それが作品になるわけで、その評価まで気にしていては何もできません。あるがままの自分に正直になるしかないのです。だから、結果はどうでもいいのです。自分自身は、芸術家だろうが、美術家だろうが、画家だろうが、アーティストだろうが、自分で名乗りたい名前を名乗ればそれでいいのです。他人から名前を付けてもらうことはないのです。どうせ、評論家は責任を取らないでしょう?そう、評論家は責任を取らないのです」

いつも威張っているN氏は、この時ばかりは、ぐうの音も出ませんでした。

“自分に正直であれ” への1件の返信

  1. その人の心でみる

     いいも悪いもないとおもいますが、
     人は誰しも自分の心を通して全てをみていると
     思います。
     好きなように、見たいように。。。
      だから、どう思われようと全く関係ないのです!!!
      自分がどうありたいか。。それだけです。
     最近ある人に 言われました。
      「あなたに責任があるのは 自分を幸せにすることだけ」と
       そういえば、ジョン。レノンがいっていましたね。 同じようなこと。それが世の中を平和にすると。。。
      まず、自分との関係。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む