大学の会報に「懐かしい方はメールください」と書いたところ、ただ一人、同期のF君からメールが来ました。
大学を卒業して四半世紀も経ってしまったのですが、彼とはそれ以来、全く音信不通でした。
それでも、学生時代のように気軽にメールで「会話」できることは、夢のようであり、本当に嬉しいことでもあります。
私は、学生時代はいつも他の友人たちとふざけてばかりいたので、真面目なF君からはいつも「君たち、一体何やってんの?」と真顔で言われておりました。まるで、その顔は「もう少し大人になったら」といった表情で、彼に関して覚えているのは、漫画「こまわり君」のような顔をしたF君の、鼻の穴を広げたその表情だけでした。
そのF君は、20個を超える職業を経験し、今では本も出しており、それは、自分のロンドン体験記から翻訳物までバラエティーで、D大学の非常勤講師なども勤めています。作家兼翻訳家兼通訳といったところでしょうか。自由業のようで、私のあこがれの職業ですが、F君は「収入は少ないよ。東京で下宿している大学生の授業料を含めた支出分くらいだから」と言うのです。(あ、ばらしてしまいました)
通訳案内業試験には、25歳で合格している秀才のF君ですが、ホリエモンの年収の何十分の、いや何十万分の一なのか見当もつきませんが、あまりにも、報酬が少な過ぎますよね。
F君に代わって、私が怒りたいと思います。
「おい、こら!責任者、出て来い!」