米国産牛肉輸入再開を疑う 

 公開日時: 2005年10月24日 @ 12:32

BSE問題で揺れた米国産牛肉が年内にも「政治的決着」で再開されそうです。

聞いた話で、自分の目で確かめていないのですが、ニューヨークにある有名な大手のファストフード店には「当店は、アメリカ産の牛肉を使っていません。すべて豪州産です」という掲示が貼られているそうです。

自国で消費できないような危ない商品を外国に売りつけるつもりなのでしょうか?

以前、ジャーナリストのエリック・シュローサーの書いた『ファストフードが世界を食いつくす』(草思社)を読んで、アメリカの牛肉解体現場が微に入り細にわたって描かれていましたが、とても清潔とはいえない環境でした。

今、ふと「脱脂粉乳」のことを思い出したました。

我々の世代は、学校給食では、とても、全国の子供たち全員が牛乳を飲める国家予算がなかったらしく、小学生の頃、牛乳もどきの「脱脂粉乳」を飲まされました。

今「もどき」と書いたように、牛乳とは似ても似つかぬもので、栄養も何もなかったと思います。何しろ、アメリカでは豚でさえ見向きもしなかったので、「政治的決着」で、飢えた日本人のために輸出したという話ですから。

今回の(アメリカ側から見て)牛肉輸出再開は、根幹の発想に同じものが流れていると確信しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

旧《溪流斎日乗》 depuis 2005 をもっと見る

今すぐ購読し、続きを読んで、すべてのアーカイブにアクセスしましょう。

続きを読む