日垣隆長女「世間のウソ」

空港の本屋さんで、立ち読みしていたら、面白そうだったので、つい買ってしまいました。
日垣隆「世間のウソ」(新潮選書)

要するに世間の常識を疑え、といった趣旨の話が満載されています。

例えば「宝くじのウソ」。1999年以降、1等の当選確率が、250万本の1から、1000万本に1へとこっそり、4分の1にも切り下げられたというのです。

つまり、1等が当たる確率は、0.0000001だというのです。

2004年の1年間で交通事故で保険金を請求するほどの被害者が117万人。人口1億2628万人とすると、0.0092651の確率。ということは、交通事故で死んだり、大怪我をしたりする方が、宝くじに当たるより、9万2651倍も高いというのです。

宝くじは、総務省の管轄。1万円を賭けて負ける平均額が、米国のルーレットが800円ぐらいなのに対して、日本の宝くじは5200円だそうです。何という搾取!
鋭い分析です。
これで、宝くじを買う気がなくなってしまいました。

他にも「『値段』をめぐるウソ」「『制度』をめぐるウソ」など収録してます。
彼の文体というか、文章に下品なところがありますが、読むと目から鱗が落ちました。

“日垣隆長女「世間のウソ」” への1件の返信

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