「クリムト」

ミラノ

渋谷のbunkamuraル・シネマで映画「クリムト」を見てきました。

19世紀末の巨匠グスタフ・クリムトの、何と言うのか、筋はよく分かりませんでした。

1900年のパリ万国博覧会で、彼の絵が金賞か何かを受賞して一気に世界的な名声を得たり、ウイーンのカフェで芸術論争したり、モデルのレアの幻影を追いかけて、夢とも現実ともつかない女性を追いかけたり、彼につきまとう大使館の書記官が実際に存在しないクリムトの頭の中にだけいる人物だったりして…ああ、この映画はただ単に映像を楽しめばいいのかなあ、と思いました。

確かに、クリムトを演じたジョン・マルコヴィッチもエゴン・シーレを演じたニコライ・キンスキーも「そっくりさん」のように演じていました。でも、オーストリア人なのに、全編英語で通されていたのは、国際政治の力学が働いたのかなあ、と思いました。オーストリア、フランス、ドイツ、イギリス合作映画だったのですが…。

部屋の中で雪が舞い散ったり、花びらや金箔が花吹雪のように舞ったり、まさしく現実ではありえなような退廃的な幻想世界が映像の中で展開され、思わず見とれてしまいます。何と言っても、当時としては相当スキャンダラスな画家として糾弾されていたようですが、若い女性モデルの裸体が頻繁に登場しても、究極の美として説得力がありました。

映画がはねて、自由が丘に行きました。

4半世紀昔にフラフラした街ですが、すっかり変わってしまい、その面影すらなくなってしまいました。若者の街ではありましたが、昔はもう少し落ち着いていた気がしましたが、今は何か、せわしない、歩く人たちにも余裕を感じられない雰囲気でした。

5時に、作家のYさんとカフェ「アンセーニュダングル」で待ち合わせをして、その後、居酒屋「金田」で痛飲。文壇の裏話を伺いましたが、「書いちゃ駄目よ」と釘をさされてしまいました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください