10月1日は、確か、秋・冬の衣替えの日だったはずですが、首都圏は気温が30度近くもあり、巷では半袖姿の人も目立ちました。とても、衣替えする気になりませんね。
10月1日は都民の日でもあります。昔、学生時代、私は東京に住んでいたので、学校がお休みになり、動物園や植物園などが無料で入場できるということで大層嬉しくて、「特別な日」でした。
こうした都営の施設に無料で入場するには河童のバッジが必要だったような覚えがあります。今は便利な時代で、調べてみたら、私が小・中・高校生時代に製作された河童のバッジをデザインしたのは、清水崑さん(1959~1975年)でした。1976年から小島功さんに引き継がれ、1997年を最後に販売されなくなったようでした。
道理で見かけなくなったんですね。「都民の日⇒河童のバッジ」を連想できる人類は、今や絶滅危惧種かもしれません。
東京の実家の庭ではこの通り、夏の風物詩である朝顔が満開に咲いていたのです。でも、何かおかしい。もう異常気象を通り越しています。
ところで、老境生活に入ったせいなのか、最近、とみに時間の流れの速さに唖然としてしまいます。
でも、私だけが年を取ったわけではなく、テレビを見ると、80年代、90年代の往年のアイドルが出演したりすると、「随分、老けたなあ」と率直に声が出たりします。自分のことは棚に置いて、相手に聞こえないようにしていますけど。
60年代、70年代アイドルになりますと、もう今や80歳代、70歳代ですからね。そりゃあ、それなりになられていて、人相もすっかり変わってしまった人もいます。アイドルではありませんが、先日、空港で暴行容疑で逮捕された元プロ野球投手で「マサカリ投法」で有名だった村田兆治さん(72)の最近の写真が出て来ましたが、失礼ながら「えっ?この人誰?」と思ってしまいました。
そして、今年は随分、亡くなった有名人が多い気がします。最近ではノンフィクション作家の佐野真一(75)、落語家の三遊亭円楽(72)、元プロレスラーのアントニオ猪木(79)と相次いで亡くなり、9月はジャン・リュック・ゴダール監督(91)、エリザベス女王(96)、8月はソ連のゴルバチョフ元大統領、京セラ創業者の稲盛和夫(90)、俳優の古谷一行(78)と久野綾希子(71)、ファッションデザイナーの森英恵(96)と三宅一生(84)、歌手のオリビア・ニュートン・ジョン(72)、7月は女優の島田陽子(69)、バイオリニストの佐藤陽子(72)、安倍晋三元首相(67)、歌手の山本コータロー(73)、6月はコラムニストの小田嶋隆(65)、写真家の田村武能(93)、5月はドイツ文学者の小塩節(91)、お笑いの上島竜兵(61)、作家の早乙女勝元(90)、4月はシンガーソングライターの小坂忠(73)、宗教評論家のひろさちや(85)、漫画家の藤子不二雄A(88)、社会学者の見田宗介(84)、3月は俳優の山本圭(81)と宝田明(87)、作家の宮崎学(76)と西村京太郎(91)、2月は歌手の西郷輝彦(75)、作家の西村賢太(54)と石原慎太郎(89)、女優のモニカ・ビッティ(90)、1月はベンチャーズのドン・ウイルソン(88)、漫画家の水島新司(82)、海部俊樹元首相(91)…といった具合です(敬称略)
まさに、メメント・モリです。