「夜ゆっくり眠られる」という幸せ=病気になって考えた

  いやはや参りました。1年半ぶりにまたまたお腹にくる風邪(ノロウイルス)に感染してしまいました。

 感染経路は分かっています。私は、それまで全く元気だったのに、3日(水)夜に急に症状が出て、まず2回、vomitして、夜中はwatery diarrheaが3~4回起きました。食欲がないので、3日夜と4日(木)朝と昼の3食を抜いたら、さすがに vomit も watery diarrhea は止まりましたが、4日の夜に軽くサンドイッチを食べたら途端に再開です。5日(金)も会社を休んで静養し、近くに新しく出来た内科病院にも行きましたが、薬を飲んでも直ぐ改善せず、5日の夜から6日(土)の朝にかけても6~7回、トイレに駆け込む状態が続いています。

 これでは本も読めず、ギターやピアノも弾けず、ブログも書けません。というより、気力がありませんでした。

 今年はお正月の元日早々、能登半島地震が起き、2日には羽田空港で、日航機と支援物質を運ぶ海上保安庁の飛行機が激突する大惨事が起き、不吉な予感がしましたが、当たってしまった感じです。元日の初詣の神社のおみくじでは、「大吉」が出たんですけどねえ。

Higashi-Kurume

 テレビを付ければ、建物が崩壊した地震災害現場や燃え盛る飛行機や、ガザ地区の戦争など心が痛む場面ばかりで、却って落ち込んでしまいました。そこで、新春のお笑い番組を見ようとしますが、こちらも何かお腹の底から笑えず、あまり面白くない。

 「どうしたらいいんだ」と頭を抱えていると、家内制手工業の工場長は「そんな暗い顔をすんのやめて」「ノロに特効薬ないのよ!お金がもったいないから、病院なんか行く必要ないのに何で行くの?そこにあるビオフェルミンでも飲んでればいいのに」「第一、貴方は人を疑り深いから、自己免疫が付かないのよ」「病は気からだから、気合で治さなきゃ駄目でしょ」と毒舌の嵐です。

 他にももっともっと色々ありますが、生活に支障をきたす恐れがありますので、この辺でやめておきます。お正月だというのに殆ど好きなお酒を飲めない、というか飲みたい気にもなりませんでした。

 今回の体験で痛感したことは健康の大切さですが、人間の幸せとは何か、はっきり分かりました。それは、「夜ゆっくり眠られる」ことです。私はお腹の調子が悪く、夜中に何度も何度も目覚めさせられましたから、これにつきます。敢えて、付け加えれば、1日、1日、3度の食事が有難く美味しく食べられることです。グルメを自称する私が食欲をなくしましたからね。そして、その間に家事や仕事が出来ること―これ以上の幸せは他にないことでしょう。他に何を望みますか?こんな単純なことでさえ、出来ない人が世の中にはいっぱいいるのです。

 能登半島地震と航空機事故で亡くなった皆様方にはお悔やみ申し上げ、御冥福をお祈りいたします。また、避難生活を余儀なくされている皆様方は、食料が十分ではなく、お風呂にも入れず、何と言っても「夜ゆっくり眠られる」ことが出来ないことでしょう。人類の幸せから遠ざけられてしまっているわけです。お見舞い申し上げます。

 私もしばらくブログが書けない状態でいましたら、ある読者の方から、「最近ブログを更新されていませんが、何かありましたか?」と心配のメールがありました。

 あ! このブログは「安否確認」情報になっていたんだ!と我ながら感動してしまいました(笑)。ということで、まだ回復していませんが、また元気になったら、本格的に更新再開しますので、皆様宜しくお願い申し上げます。

  

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