「何で、そう毎日、ブログを書き続けるのですか?」
「そこに山があるからです」
何か、あと余命幾ばくも無い菅義偉首相の記者会見みたいになってしまいましたが、今日もネタがないので、郷土料理企画と致しましょう。銀座の郷土ランチです。
本日は、今でもフランスで博士論文執筆で一生懸命に頑張っているAさんのことを思い、彼女の故郷、福井県にしました。銀座には1丁目に「食の國 福井館」があります。大雨の中、速足で行って来ました。
福井県といえば越前であり、越前だと蟹ですか。あ、それで話は終わってしまいますね。福井の最大の名所旧跡は道元の開いた永平寺かもしれませんが、やはり、私は戦国武将の朝倉義景を思い浮かべます。織田信長に滅ぼされた悲劇の武将ですが、天下統一の野心がなく、優柔不断なところが自らの身を滅ぼした感じです。朝倉氏の一乗谷城跡は、日本の100名城にも選ばれているので、いつか、一度は行ってみたいと思っています。
ついでに、私は城好きですから、高校時代に大変お世話になった英語の大庭先生の故郷である越前大野城と、現存する日本最古の天守閣を持つ丸岡城にも行きたいです。長生きしなきゃいけませんね。
さて、「福井館」です。店の奥に「イートイン」コーナーがありました。今、コロナ禍なので、5席ぐらいです。何をしようかなあ、と考えましたが、結局、朝倉義景も食べたかもしれない「越前おろし蕎麦」と「福井のソウルフード」と、ここで自称している「ソースカツ丼」の2種類が入った「まん福セット」を注文しました。(郷土館の食事は、最初にレジで食券を買うことは、先日の「しまね館」で学習しました。)
「越前おろし蕎麦」 というのは大根おろしに鰹節をまぶした冷やし蕎麦と簡単に言えるかもしれませんが、古風な味でした。いつ頃から名産になったのか知りませんけど、やはり、古風な味なので、勝手ながら、朝倉義景も食べていたことにしましょう(笑)。
「ソースカツ丼」 は、極薄いとんかつがソース漬けで揚げられているので、調味料をかけることなく、そのまま食すようです。Aさんとは、福井県の食べ物について、蟹以外は、あまり詳しく話をしたことはありませんでしたが、名産なんでしょうか。私はむしろ、若狭から京都に鯖街道がつながっている通り、越前は「鯖寿司」が名産かと思っていました。でも、ここのイートインでは残念ながらメニューにありませんでした。(お弁当はあるようでしたが)
その代わり、「チカッペカレー」という地元の人しか分からないネーミングのカレーがありましたが、ちょっと勇気が出なくて、今回は注文しませんでした。
「福井館」の人たちは皆、感じが良かったので、食事が終わって、郷土名産品を少し覗いてみました。実は、気に入ったものがあれば、越前焼でも買おうかなあ、と思ったのですが、これも残念ながら、置いていませんでした。銀座より遥かに広い南青山にある「福井館」の方にはあるようでした。(確か、南青山にはAさんと一度、一緒に行ったことがあります。越前焼のことを知らず買いませんでしたけど)
何しろ、越前焼は歴史があり、平安末期に始まったらしく、一時衰退したものの、戦後に復活し、「日本六古窯」の一つに選ばれているぐらいですからね。
私は以前、福井県の地酒である「梵」の滑らかな味わいが気に入って愛飲したことがあったので、越前焼は、その「梵」に合った御猪口がいいかなと思ったのです。うーむ、そう書いているうちに、「梵」も越前焼の御猪口も急に欲しくなってきました(笑)。