帯広畜産大学訪問記


帯広畜産大学のキャンパスには牧場と農場があります。広大です。キャンパスの奥には小川が流れ、川岸で「こごみ」を見つけました。

家に帰って、酢味噌和えにして食べました。生まれて初めて食べました。動物にしろ植物にしろ最初に食べた人はえらい!!見た目には「ぜんまい」に似ていますが、味は「フキノトウ」の「エグイ」所を取った感じです。春の味がしました。本州はもうとっくに初夏でしょうが、北海道はやっと春満開です。


空はいわゆる十勝晴れです。白樺の木が緑の羽をのびのびと伸ばしていました。


白馬の「まつ」。すごい食欲でした。蓄大の学生さんが手塩にかけて育てていますので、全く人を怖がらず「餌をくれ」と近寄ってきます。足元の草を引っこ抜いてあげると、食べるわ、食べるわ…。「まつ」は睫毛も金髪でした。見ているだけで、癒されました。

オンネトー

全くの我流で、ブログに「画像」添付という無謀な冒険をしています。多分やり方は間違っているでしょう。写真の大きさをもっと大きくしたいのですが、どうしたらいいのか、よくわかりません。

どなたか、ブログに詳しい方、画像の挿入の仕方を教えてください。また序でに、写真の大きさの変え方も。

この写真は、昨秋、阿寒湖近くのオンネトーに一人寂しく紅葉を見に行った時の1枚です。私が写したので、著作権は私にあります。
「そこんとこ、よろしく」ー。永ちゃんでした。

でも、「そこんとこ」って、一体どこなんでしょうね?

トレッキングに初挑戦

北海道芽室町にある「T牧場」は、知る人ぞ知る国内有数の牧場で、敷地100ha、馬の数100頭。雄大な自然環境に恵まれて、馬たちはほぼ放し飼いの状態でした。

そこで、私は無謀にも生まれて初めてトレッキングに挑戦しました。値段は2時間以上6000円という安さ。ほかの牧場なら、人間の手で曳かれた平地の牧場の中、1周400mくらい、わずか5分程度で2000円も3000円も取る。東京近郊なら1時間で数万円取られるから、相場と比べてあまりにも安さにその道に詳しい人は驚くことでしょう。

しかし、残念ながら、ほとんど御主人のK氏の趣味みたいなものなので、トレッキングのできる人は1ヶ月に数人しかいない。つまり、よほどコネがあるか、よほどご主人がご機嫌がいい時に限るのです。

私の場合は、Hさんの紹介でその幸運に浴することができました。
長くなりそうなので、途中をカットすると、御主人のKさんは焦げ茶色の「バーディー」、Hさんは、どさんこの「テンリュウ」、私はアラブの「コータロー」でした。「コータロー」と「バーディー」は同じ群れ仲間なので仲がよかったのですが、「テンリュウ」は違う群れ出身なので、最初は蹴りあいの喧嘩をして大変でした。しかも、25歳になる「バーディー」は初めてのトレッキング。私も初めてのトレッキングなのに、Kさんはお構いなしに山超え、谷超えの連続です。バーディーは、川を渡ったことがないらしく、途中で1歩も進もうとしません。そりゃあ無理な話ですよね。途中、放し飼いの馬が逃げないように、電圧線が張っている狭い小道がありました。電圧線に少しでも触れると、馬は驚いて飛び上がります。クリストファー・リーブの事件もありますし、私も、馬に振り落とされないように必死でした。

結局、3時間半のトレッキングが終わった頃は、奥歯ガタガタ、膝頭は笑っていました。それでも、その爽快感ったらありませんでした。私の乗ったコータローは、本当に従順でした。途中で大好物の熊笹の小道を通った時、まさしく道草を食って気分転換をしていましたが、重かったでしょう。ご苦労様。下の写真はコータロー号です。

美瑛

テレビドラマ「北の国から」の舞台になった富良野の隣町、美瑛は、全国的には知名度は今ひとつですが、その美しい街並みと景色は富良野以上かもしれません。

JR美瑛駅前の商店街は、3年ほど前に約67億円も掛けて大改築されたそうです。どこかヨーロッパの小さな田舎町のようで、異国の地に足を踏み入れた感じでした。商店の屋根裏部屋に当たる所、人間で言えば、おでこの辺りに「1920」とか「1951」とか、その商店が創業した年代が刻まれています。新しく見える床屋さんが意外と古かったり、駅舎の隣に「2002」と刻まれた新しい建物が建っていたりして、本当に見飽きません。

駅前から車で南東へ10分ほど走らせると、もう田園地帯です。とはいえ、まだ芽も出ていない時期なので、何を植えているのかわかりませんでしたが…。「丘のまち 美瑛」というキャッチフレーズで観光を売り出している通り、なだらかな丘がずーと続き、その先に教会でもあれば、スイスか南フランスかトスカーナ地方と見紛うばかりの景色です。

この風景の素晴らしさを全国に知らしめたのが、風景写真の第一人者・前田真三さんというカメラマンです。東京・八王子出身で、商社マンだったのに、45歳にしてプロのカメラマンになった人です。美瑛には、「拓真館」という前田さんのフォトギャラリーもあります。私は美瑛に行って、初めて前田さんのことを知りました。

美瑛に行けない人は是非、前田さんの写真集でも見てください。心が洗われますよ。

前田さんには及びませんが、最後に私の写真を。

旭山動物公園

北海道旭川市の旭山動物公園に行ってきました。
昨夏は、東京の上野動物園を抜いて、全国で1位の月間入場者数を誇ったということで、確かめに行ったのですが、その予想と期待を裏切らず、実に素晴らしかったです。

なぜ、日本の最北端の動物園が輝かしい1位を獲得したのか?
やはり、動物園という「見世物」の原点に立ち返ったのがよかったのではないかと思います。とにかく、見せ方がうまい。本当に、うまく見せます。魅せます。

特に、話題の「ペンギン館」と「アザラシ館」と「ホッキョクグマ館」がよかったです。いつもは、海岸で疲れたように寝そべっているアザラシが水の中で、あれほど活発的だとは思いもよりませんでした。それを、この動物園では水族館のように目の前で見せてくれます。

ホッキョクグマ館では、屋外に出ると、人間が屋内からホッキョクグマを観察している姿も見えます。ホッキョクグマがノソノソ歩く敷地に透明のタイムカプセルのような「観察室」が突き出ています。外から見ると、その屋内の観察室から覗いている人間がまるで見世物のように見えるのです。

それとは知らず、ホッキョクグマを屋外から見ていると、突き出た透明のタイムカプセルの中から、水木しげるの漫画に出てくるような、髪の毛の長い河童のような妖怪がぬっと顔を突き出してきました。最初、何が起きたのかわからず、本物の妖怪ではないかと勘違いしてしまいました。しかし、すぐに我に返って、あれは、見物人のおばさんだったということがわかり、大笑いしてしまいました。

人間も動物ですが、動物園の動物が一番まともで、人間が一番不可解に見えたのが、何ともいえない笑い話でした。