今年は電子機器交代の端境期を経験=CDプレーヤー、スマホ、パソコン

 全く個人的な話ではありますが、今年はやけに家電も含み電子機器の交代の年でした。端境期とでも言うんでしょうかね。

 まず、今年9月、MD付CDプレーヤーが壊れてしまったので、新しくCDプレーヤーを買い換えました。MD付CDプレーヤーは、MDを使いたかったので2年前に中古で2万5980円もはたいて買いましたけど、わずか8カ月しか持たず、その後、CDまで壊れてしまい、ソニー製のCDプレーヤーに買い換えたのでした。中古より安い2万2240円でした。しかも軽量です。

 購入して2カ月ぐらい経ちましたけど、快適です。ラヂオの語学講座は、USBで簡単に予約録画できましたし、CDやラヂオが聴けるのは勿論、ブルートゥースを使って、スマホのアプリでエラ・フィッツジェラルドやフランク・シナトラらのジャズボーカルにはまっています。最高です。

 続いて、先週の21日、スマートフォンの機種を交換しました。5年前のiPhoneⅩS(64GB)から新発売のiPhone15pro(256GB)に買い換えたのです。iPhoneⅩSはカバーのケースやガラス代も含めると13万5660円でしたが、iPhone15proは総額21万4540円もしました。付属品が付いていないので、このほかにイヤホンやUSBなどを買えば、22万円を超えることは確実です。

 高い、異様に高い。それなのに、使い勝手が同じで、アプリも同じのせいか、特段に変わったとは思えないのです。特に、4Gから5Gにグレイトアップしましたから、通信速度が速くなるかと思いましたら、それほど変わらない。楽天モバイルのせいか、銀座でも地下に潜ったりすると、相変わらず、通信が使えないのです。また、iPhoneⅩSを中古として下取り売却しようとしましたが、どうやら1万円ぐらいにしかならないようです。本当にガッカリですよ。

 最後は、個人の所有物ではありませんが、本日、会社のパソコンを新品に交換してもらったのです。それまでは中古パソコンでした。私は入社して40年以上も経つ古株ですが、これまで使っていたパソコンは中古ばかりでした。入社以来初めて、やっと新品にありつけました(笑)。

  本日はこれだけで全く「オチ」がないのですが、蛇が脱皮するように、電子機器は定期的に更新するのは仕方ないのかもしれません。それとも、数年で買い換えさせるのはメーカーの戦略なのかなあ。やっぱり、MDを止めたソニーやiPhoneの宣伝戦略がうまいアップルの陰謀なのでしょうか?

情報戦で日本は完敗なのでは?

スペイン南部ミハス

トランプ米大統領の私用のiPhoneが  、中国から盗聴されて、友人との会話が漏れたのではないか、という疑惑の報道を受けて、中国外務省の報道官が「それなら、アップルをやめて、華為技術(ファーウエイ)に替えたらどうか」と皮肉ったらしいですね。

「うまい切り返しだなあ」と感心してしまいました(笑)。

それだけ、我々中国には技術もあり、世界の市場占有率では負けていないという自信の表れだということでしょう。

事実、調査会社のIDCが発表した2018年第2四半期のスマートフォンの世界シェアでは、サムスンが7150万台の出荷で相変わらずの首位ですが、アップル(4130万台)は、2位から3位に転落。変わって2位に浮上したのが、ファーウエイ(5420万台)だったのです。

20世紀で確かに冷戦は終わりましたが、21世紀になっても、覇権争いや経済戦争、貿易戦争は終わっていないようです。いや、米国の衰退と中国の台頭により、ますます熾烈になってきております。今さらですが。

スペイン南部ミハス 「食べるな」ではなく小レストラン

もちろん、ドンパチの戦争や核ミサイル攻撃などしようものなら、完璧なる人類の破滅と滅亡が目に見えていますから、それに代わる争いとして、今は、貿易戦争や情報戦争が繰り広げられているのではないでしょうか。

後者に関しては、日本は完全に敗者です。かつてパソコンの世界シェアではトップを争っていたNECや富士通なんかはもう日本でパソコンを作っていないというのですからね。ほとんど全部、中国製です。日本の得意だった白物家電やテレビも、もう韓国サムスン、LGや台湾の鴻海精密工業など海外企業に取って変わられてしまいました。

情報戦に関しては、ハードからソフト戦に移り、GAAF(グーグル、アップル、アマゾン、フェイスブック)と呼ばれる米国企業のプラットフォームが世界の圧倒的シェアを占め、日本はあんぐりと口を開けて、その勢いにひれ伏して、完璧に軍門に下ってしまいました。

それなのに、中国は、「保護主義」か戦略か分かりませんが、恐らく国家ぐるみで、グーグルを跳ね除けて、百度(バイドゥ)を検索エンジンとして確立させています。

中国だけかと思っていたら、お隣の韓国でも、NAVER(ネイバー)という検索サイトが、グーグルを抑えて8割近い圧倒的なシェアを占めています。日本とは大違いです。

このNAVERは、まとめのトピックサイトを日本語でもやっているので、少し知っておりましたが、つい昨日まで、韓国の会社だとは知りませんでした。しかも、このネイバーは、日本でも大人気の、あのLINEの親会社だったんですね。

もちろん、プラットフォーム商法ですから、売り上げの一部が収益になります。

お隣の中国と韓国は、ソフトもハードも、情報戦でそれなりに頑張っているのに、日本は何をやっていたんでしょうかね?今では全部、米国と中国と韓国と台湾企業に頼ってます。

あれ?これでは、中国報道官のように、皮肉にもなりませんね。

フェイスブック、やめるべきか、続けるべきか

使わせてもらっておいて文句を言うのは、またまた気が引けますが、大量の個人情報が流出した米フェイスブックの会社としての対応には、全く誠意を感じられませんね。

私はこの《渓流斎日乗》を全世界に(笑)に発信するためだけに、仕方なくフェイスブックを使っております。そのお蔭で、高校時代の友人に何十年ぶりかでコンタクトできるようになったり、これまで知らなかった「友達の友達」と知り合うことができたりして、多大なる恩恵を蒙ることができました。

しかし、情報漏洩になると話は別です。(私はせっせと投稿して、フェイスブックに個人情報を提供してますからね)

スペイン南部ミハス

フェイスブックは全世界で22億人ものユーザーがいるといいます。特に東南アジアでの普及率は最近目覚ましいものがあり、例えばベトナムは、2017年7月の月間利用者が6400万人で同年1月と比べて39%増加。ベトナムの人口は約9400万人ですから、普及率が人口の68%です。タイになると、同年同月の利用者は5700万人。タイの人口は約6700万人ですから、何と普及率は84%にもなるのです。誰もが使っているインフラみたいなものと言っていいでしょう。

それが、今春、最大8700万人分の連絡先や投稿内容が流出したことが発覚し、続けて、9月下旬には2900万人の氏名や電話番号などが流出したことが分かりました。

アカウントが流出するとどうなるかといいますと、脅迫メールが頻繁にきたり、本人になりすまして投稿されたり(勘弁してほしい)、最悪の場合、匿名性の高い闇サイトで取引され、サイバー犯罪集団に渡る恐れがあるといいます。犯罪集団は、銀行口座番号やパスワード、クレジットカード番号などを盗み取るために、巧妙なフィッシングメールを仕掛けるといいます。

ペイン南部ミハス

これに対して、フェイスブック側が、攻撃者や被害の詳細については「調査中」と言うだけで、それ以上の情報開示をしていません。

私は、以前に、フェイスブックのことを多くの人が、善意のボランティアで公開しているプラットフォームだと誤解しているだけで、「実態は広告会社だ」と書いたことがありますが、やはり、10月18日付の日経新聞は、フェイスブックの収益の約98%が広告収入だ、とはっきり書いておりました。

知らないうちに、身に覚えがあるような「ターゲット広告」が襲来するのは、フェイスブックが、どこかの代理店に個人情報を販売しているのではないかと疑いたくなります。

欧州では、個人情報保護のために、「一般データ保護規則(GDPR)」を施行して、閲覧履歴データを自由に使えなくしました。

日本もやっと重い腰を上げて、公正取引委員会が「プラットフォーマー」と呼ばれるGAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)など巨大IT企業を、独占禁止法40条に基づく強制調査を検討し始めました。(どういうわけか、読売新聞だけが積極的に報道してます)

それだけ、ネットのプラットフォームが、道路や水道、電気、ガス並みに現代人に欠かせないインフラになったということでしょう。

せっかく、フェイスブックで色んな方と知り合ったり、コメントを戴いたりしているので、今すぐ、解約することは躊躇しておりますが、サイバー攻撃を受ければ、解約は真剣に考えます。

落合陽一博士の「結果として中国が正しかった」説には同感

テレビを見ると、どこもかしこも、2世、3世の政治家、俳優、タレント、料理研究家、財界人だらけです。日本の因襲、襲名制度健在なり。ご同慶の至りで御座いまする。

そう言えば、小生が影響を受けた敬愛するジョン・レノンと小野洋子さんの息子ショーンは、幾つになったのかな、と気になって調べたところ、彼は1975年10月9日生まれ。何と、今年43歳。ジョンが暗殺されたのが40歳ですから、そろそろ親父の年齢に近づいたのかな、と思ったら、もうとっくに越えてしまっていたんですね!

私も年取るはずてす。

◇◇◇

そんなこんなで、今、若者のカリスマ落合陽一博士(筑波大学長補佐)の「日本再興戦略」(幻冬社、2018年1月18日初版)を読んでます。

彼は1987年生まれ、といいますから、私より一世代若い。著名作家落合信彦氏の御子息ということで、反発されるでしょうが、こちらも「落合二世」といった感じでしょうか。

世界的な科学雑誌の「別冊」の表紙を飾ったことがあるらしく、まさに現代の若者たちのカリスマと言われてますが、大変失礼ながら、もう少し、我々のような旧世代をコテンパンに圧倒するような瞠目すべき見解が、この本では展開されているのかと思いましたが、期待外れでした。

大和朝廷や出雲のことなども書かれていますが、やはり、専門家の倉本一宏氏らの著書と比べると全くといっていいくらい浅薄ですね。

ただ、御専門のデジタルメディア論に関しては、真っ当なことを仰っておりました。

日本のIT業界は、ホリエモンこと堀江貴文さんの逮捕で、変革の流れは止まってしまった、というのです。

米国のフェイスブックやツイッターが存在感を発揮する一方、「国産」のミクシィは死んでしまった、というのです。

今や、日本のネットユーザーの間では、米国のアマゾンやグーグルなしでは生活できないことでしょう。落合さんは、もう少し、日本が頑張ってたら、アマゾンが日本に進出した時に、せめて、例えば、楽天などと提携せざるを得なかったのではないかというのです。

「僕らは日本をIT鎖国できなかったせいで、中国のようにアリババやテンセントやバイドゥを生むことができませんでした。2000年代の日本は、IT鎖国した中国をバカにしていてグレートファイアウォールと揶揄していましたが、結果として中国が正しかったのです」と落合氏は結論付けます。

私も賛成ですね。

2000年代の日本は、大蔵省の不祥事などを受けて大規模な省庁改革が断行され、結局、大蔵省も通産省も解体され、いわゆる国家主導の「護送船団方式」も終焉してしまいました。

デジタルの世界は、「1」と「0」の世界ですから、一位にならなければ全く無意味です。二位も最下位も同じなのです。つまり、「オール」or「ナッシング」の世界です。

今のFAANG(フェイスブック、アマゾン、アップル、ネットフリックス、グーグル)といわれる米資本に制覇されてしまった日本の現状を見るにつけ、「結果として中国が正しかった」という落合説には同感してしまいます。

Apple ID奮闘記 一難去ってまた一難

今年6月8日付「やられたあ…Apple ID 乗っ取りか?パニック」、同6月19日付「Apple ID にはまた参った! 犯人が実力行使か?」で書きました通り、偽Apple IDメールとの奮闘、私に言わせれば「格闘」はまだ終わっていませんでした。

あれから、

お客様各位、

あなたのApple IDは、異常な場所からアクセスされているため、ロックされています。ログインの詳細 :

日付: 2018年6月30日
ブラウザ:Safari Browser
オペレーティングシステム: iOS
国:Morocco

24時間以内にこのメッセージが確認されるまで、お客様のアカウントは保護されます。

指定した期限内にこのメッセージを確認しないと、アカウントは永久にロックされます。 確認ボタンを押して、アカウントが完全に安全になるまで提供する手順を完了してください。

検証

Apple サポート。

Apple ID サポート 個人情報保護方針
Copyright © 2018 Apple Inc.
One Apple Park Way, Cupertino, CA 95014, United States.
すべての権利予約。

といったメールが立て続けに来るようになったのです。

最後の「すべての権利予約」という変な日本語でも分かるように、冷静になれば、偽メールだということが分かります。でも、「検証」をクリックすると、偽のApple ID アカウントのホームページに移動します。

全く瓜二つで、本物と区別できませんが、恐らく偽者サイトでしょう。

あれから、Appleのサポートセンターに連絡したのですが、3週間以上経ってもなしのつぶて。無視、黙殺されました。「48時間以内に折り返し連絡します」というのは大嘘つきで、Appleは酷い会社です。前回は、親身になって応えてくれた、と書きましたが、取り消します。本当に無責任な酷い会社です。

言い過ぎだとしたら、無能な会社と言った方が適切でしょう。なぜなら、普通に、顧客の対応ができないからです。

私自身は、どうしても、この中国語で乗っ取られた気持ち悪いApple IDは削除したいので、またまたITとパソコンに詳しい石田先生に相談したところ、新たなアクセスサイトを紹介してくれました。それは、Apple store にログインするサイトでした。

そこから、IDとパスワードを入れて進入したところ、ついに自分の住所氏名、電話番号、それにクレジットカード番号まで出てきたのです。

実は、古い手帳で確認したところ、この中国語で乗っ取られたApple IDは、かつて、音楽のiTuneをダウンロードした際、自分自身で登録していたことが分かりました。随分昔なので、自分で登録していたことさえも忘れていたのです。

そして、やっとのことで、自分のサイトに到達したところ、住所氏名等は正式でしたが、電話番号は既に解約したものでした(笑)。しかも、大変嬉しいことに、クレジットカードの有効期限が「2011年3月」だったのです。

やはり、7年以上昔に登録していたんですね。

有効期限が切れたクレジットカードなら乱用されずに済みます。これで、一安心です。

本当に疲れました。

悔しいので、このApple IDの住所氏名を架空のものに変え、クレジットカードも出鱈目な番号を登録しました(笑)。

そして、いつか、何とか極悪非道で阿漕なサポートセンターに頼らずに、IDを削除してみようかと思ってます。

もう執念です。またいつか、朗報を皆さまにお伝えしたいと切望しております。