楽天モバイルは安いがサービスが悪い=スマホ機種変更奮闘記

 長年愛用していたスマートフォン(アップルのiPhoneⅩ)が最近、電池持ちが悪くなり、スイッチを入れても立ち上がりがかなり遅くなったことから、最新機種iPhone15に替えることにしました。「もう5年も使ったから、ま、い、か」てな感じでした。

 最新機種は、「ーPro」とか「ーplus」とか色んな種類があるので、どれにしたらいいか迷ってしまいます。そこで最初に銀座のアップルショップに行って、「カタログありますか?」と聞いてみました。そしたら、そんなもんない。全て、ネットにアップされています、と店員さんは「そんなことも知らんのかあ~」と勝ち誇ったような表情でした。

 これが躓きの第一弾

 色々と迷った末、iPhone15proにすることにしました。5Gの256GBで、20万5800円です!かなり高額ですが、私は、月給14万円の超貧困層ですから、金に糸目はつけません(笑)。それでも、ネットの写真だけでは色とか重さとか分からないので、実物を見たいので、自宅近くの楽天ショップに行ってみました。数年前にauから楽天に変更しましたが、その理由は、通信費が格段に安いからでした。auは毎月1万円近く通信費を支払っていましたが、楽天に替えたら、2000円ちょっとで済んでしまうので段違いです(ただし20GBまで)。

 ここで、iPhone15proのブラックにすることに決めましたが、このショップでは在庫がないので、ネットで申し込むことになりました。その場で、自分のスマホで操作して申し込むのです。「なあんだ」これなら自宅でも出来る話です。ショップでは、前の機種に入っている住所録や写真などの「データ転送」の問題を解決したかったので、その方法を伝授してもらおうかと思っていたので聞いたら、「マニュアルがあるからそれを参照してください」とのこと。ただし、楽天サービス月額330円に入ってもらい、すぐ解約して、日割り計算で、1日18円分を払ってもらえれば、そのマニュアルを渡す、というのです。勿論従いましたが、随分不親切だなあ、と感じました。というのも、向こうは楽天の光通信だの楽天WIFIなどを契約させたがって、家で何を使っているのか、そんな質問ばかりしてきたからです。また、購入時のみ入れるアップル補償も月額1740円と聞き、あまりにもの高さに加入するのをやめました。GAFAアップル、儲け過ぎですよ!

 製品はわずか2日で自宅に届きました。肝心要の「データ転送」は意外とスムーズに出来ました。住所録も写真もバッチリです。しかし、アプリは初期化された状態なものもあり、後から、IDやパスワードが何だったのか忘れていて、相当苦労しました。特に、杉田敏先生の「現代ビジネス英語」の音声をアプリにダウンロードしていましたが、全部消えていました。仕方がないので、もう一度、やり直してみましたが、うまくいきません。結局、このアプリを削除して、もう一度、イチからアプリをダウンロードしたら、「復元」のサインが出て来たので、それでやっと回復することが出来ました。早く言ってよお。

 そして、何よりも、新製品は通話も通信も出来ません。データ転送の際は、自宅にあるポケットWi-Fiにつないで成功しましたが、ショップでは何も教えてくれませんでした。SIMカードを入れ替えればつながるとは思いましたが、店員は、セールストークばかりして、肝心なことを教えず、不親切ですよね?

 そこで、昨日の昼休み、銀座の楽天ショップに行って来ました。SIMカードの交換だけでは悪いので、スマホ画面の除菌・抗菌ガラスコーディング(4400円)をやってもらえば、サービスとしてSIM交換してくれると思ったからです。そしたら、30代ぐらいの男性店員は「コ―ディングする人は今いない」と言うじゃありませんか。それじゃ、タダでSIM交換してもらうのも悪いと思い、やり方を聞いてみました。その答えは、特殊のハリがあるのでそれを買って、穴に差し込んで、蓋を開けて、古い機種から取り出したカードは、新機種にも同じ方向で同じ向きに入れることを教えてもらいました。

 かなり不親切でぶっきらぼうな説明でした。つまり、「自分で勝手にやれ」というオーラを発していたのです。

 それで、会社に戻って、SIMカードを言われた通り、旧機種と同じ方向、同じ向きに入れようとしましたが、窮屈でなかなか入りません。少し無理してやっと差し込むことが出来ましたが、全然、通信が出来ませんでした。「困ったなあ」。悪戦苦闘して何度も試した挙句、やっと、同じ向きではなく旧機種とは反対、つまり、新機種にはカードを裏返しにして差し込まなければならなかったのです。これで、やっと「開通」しました。

 これで分かったことは、若いショップ店員はやり方を全く知らなかったということになります。バイトか、転職で来たばかりなのか知りませんが、知識ゼロです。「私は売るだけで、やり方を知りません」と正直に話せば良いものを、不親切極まりないですねえ。

新富町「中むら」天麩羅定食1100円

 楽天モバイルは1000億円という大幅な赤字を抱えているとかいう記事を読んでいたので、少しは応援してやろうと思い、ショップで、ケースやガラスシールカバーを買ってやろうと思ったら、店員は「iPhone15の最新機種のものは置いてません」と言い放つ始末。やる気あんのかなあ?

 仕方ないので、有楽町のビックカメラで、ケース(2980円)とカバーガラス(2980円)を買いました。そうそう、iPhone15には、電源アダプター(2780円)が付いていないというので、ショップで買いましたから、それを合わせれば、全部で幾らになりましたかね? 随分高い買い物をしてしまいました。

 三木谷社長はこのブログを読むことはないでしょうが、ここまで読んで頂いた読者の皆さんも同感してもらえると思いますが、「楽天モバイルは安いがサービスが悪い」という結論に達しました。プラチナバンド獲得に成功したとは言っても、まず、その前に顧客に直に接する社員教育から始めたらどうですか? 知識がないなら正直に言ってもらいたい。私もSIMカードを無理やりに入れて、もう少しで壊してしまいそうでしたよ、三木谷さん。

秀才が書くような文章でした=三木谷浩史著「未来力  『10年後の世界』を読み解く51の思考法」

 今朝の通勤電車。満員電車のはずが、私が乗ろうとした車輛はどういうわけか、空席が目立ち、異様な雰囲気でした。そしたら、ドアの出入り口付近で、もはやいくなった酔っ払いらしき人物が例の物をまき散らしていて、それに気が付いた乗客は慌てて、他のドアに移動していたのでした。 

 それでも、都心に近づくと、かなりの人が乗って来て、ハイヒールを履いたある若い女性が、例の物に全く気付かずに踏んでしまい、すってんころりん。「も~、最悪~」と言いながら、電車から降りてしまいました。

 毎日通勤していると色んな光景にぶち当たります。

 さて、三木谷浩史著「未来力  『10年後の世界』を読み解く51の思考法」(文藝春秋、2023年1月10日初版)を読了しました。申し訳ないですが、拙宅は狭いので、購入したわけではなく、図書館で借りました。お借りしたので、2日で読み終えました。

 三木谷さんは、御案内の通り、世界に3万人もの従業員を擁する楽天グループの会長兼社長です。ネット通販大手の楽天市場の創業者であり、今や、電気、ガス事業から携帯電話にまで進出し、スポーツ好きで、プロ野球楽天イーグルスやサッカーJリーグのヴィッセル神戸のオーナーでもあります。新経済連盟の代表理事として多くの政治家とのパイプも持っておられます。以前、三木谷氏の楽天創業時の苦労話は読んだことがありますが、そんな超大物財界人が、今後10年の未来をどう予想されているのか興味を持ってページを捲ってみたわけです。

 そしたら、驚くほど、正統的で、米ハーバード大学でMBAを取得したまさに秀才の文章でした。大変お忙しい方なので、最初はゴーストライターが書いたものにかなり筆を入れたのではないか、と勝手に想像されますが、もっと破天荒なことが書かれているかと思いましたら、理路整然といいますか、地道な話でしたので、少し拍子抜けしました。

 三木谷氏は、どうも御尊父で経済学者だった三木谷良一神戸大名誉教授(1929~2013年)に多大な影響を受けたようで、本書でも何度も登場します。その父親が影響を受けた世界的経済学者シュンペーター(1883~1950年)の「イノベーション」や「創造的破壊」にもかなり影響を受けていたようで、起業するに当たって、理論的支柱になったことも明かしております。

銀座「萬福」レバニラ定食890円

 当たり前の話ですが、超一流の経営者には読書家が多いのですが、三木谷さんも例にもれず、唐の皇帝太宗の統治をまとめた「貞観政要」までこの本で引用していたので吃驚しました。私はちょうど、植木雅俊著「日蓮の手紙」(NHK出版)も読んでいて、この中で、日蓮の愛読書として「貞観政要」が登場していたからです。何という偶然の一致! もっとも、植木氏の説明では、この「貞観政要」は、「唐代の呉兢(ごきょう)が編纂したとされる北宋第二代皇帝太宗の言行録で、政治の要諦がまとめられている。全10巻40篇」と書かれています。唐第2代皇帝も太宗ですが、有名な「貞観の治」と呼ばれる太平の世を築いたことから、やはり、唐の太宗の方かもしれません。

 三木谷氏は、「貞観政要」の中から、「三鏡」の逸話を引用しています。三つの鏡ーすなわち「銅の鏡」で自分の表情を確認し、「歴史の鏡」で過去から物事の盛衰を学び、「人の鏡」で今自分のやっていることが周囲からどう見られているかを知り、行いを省みる、というものです。三木谷氏は「三鏡は、組織を率いる者にとって重要だ」と引用しているわけです。

 三木谷氏は米シリコンバレーにも邸宅をお持ちのようで、ホームパーティーを開いて、色んな国からのIT関係者らと親睦を深めて最新情報も仕入れているようです。例えば、シリコンバレーがあるカリフォルニア州は、個人所得税は1~12.3%、法人所得税は9%なのに対して、テキサス州では基本的に個人所得税も法人所得税もゼロ。そのため、イーロン・マスクのテスラ社を始め、オラクルもヒューレットパッカードも、次々とテキサス州に移転(計画)しているというのです。

 私も、テキサス州に住む日本人の友人がおりますから、起業したらどうかな、と思いました。もっとも、彼は最近、このブログを読んでいないようなので、通じないかなあ?(苦笑)。

 三木谷氏は今年58歳。まだ当分、現役を続けられるようです。私は、彼の政治信条とは全く合いませんけど、今後もブレイクスルーを続けてほしいものです。何故かって? だって、昨今、スマホから電気まで、楽天グループの色んなものと契約してしまったからです。まさに、死活問題ですから、トップの動向は、そりゃ気になりますよ(笑)。

「気をつけよう 甘い言葉と65度」=楽天・三木谷浩史さんに提言

 個人的な話ながら、昨日の続きです。

 相当呑み過ぎて、前後不覚になって、奇跡的に生還したという話でした(苦笑)。Aさんからは「あんな酔っ払い初めて見た。てっきりホームに転落しているかと思った」と言われてしまいました。坂口安吾の「教祖の文学」みたいですね。(小林秀雄が水道橋のプラットホームから墜落して不思議な命を助かつたという話)

 後から聞いたところ、呑み過ぎたお酒は、65度の焼酎だったようでした。えっ!? 65度!?それなら、誰でもイチコロになりますよ。

 気をつけよう 甘い言葉と65度

 どっかで転んだらしく、額と左手のひらと両足の親指に青あざが残っていますが、財布も定期入れも無事で盗まれたモノはなかったようです。(ただし、モンベルの折り畳み傘を失くしました)

 赤羽辺りで、ぼったくりバーの客引き外国人からコンビニのATMに連れていかれて、何十万円もの現金を引き出されたという事件をよく耳にしますが、私も、前後不覚でしたから、当然、毒牙に掛かり、罠にハマっていたことでしょう。そうならなかったのは、まさに奇跡でした。

ロンドンではなく東銀座

 でも、昨日も同じことを書きましたが、二日酔いで調子が悪い中、急に、私のネット銀行口座から、全く身に覚えがない1万46円という半端な金額が引き落とされたという通知がメールで来たのです。「えっ? カードが盗まれたのか?」 調べたら、ちゃんと手元にありました。 それなら、何だろう?このお金?さんざん調べても分からないので、ついに、有料電話に掛けてみました。「AIチャット」とかやっても、全く返事が来なかったからでした。

 そしたら、さんざん「自己証明」(住所、氏名、生年月日、電話番号を言え!)させておいて、引き落とされた番号まで言わされたのに、電話に出たアオヤギとかいう青年は、木で鼻を括ったような声色で、引き落とした人、会社、団体、店舗は「分かりません」ですからね。あったま来ましたよ。

 でも、夜中に電気代の請求書がメールで届き、金額が一致したので、やっと分かりました。でも、逆でしょう?楽天の三木谷浩史(57)さん? まず、請求書を出してから、後で、引き落とすという順番が筋でしょう? 社内で改善するよう是非とも対処してくださいよ!

 電気代はもともと、Rカードのクレジットカードで決済されるはずでした。それが、R銀行のデビットカードで引き落とされるとはどういうことなのか?

 思い当たることは、先月末頃、ネット通販のR市場の決済カードをRカード(クレジット)からR銀行カード(デビット)に変更したことです。これまでは、Rカードからクレジットとして引き落とされる場合、1カ月近くタイムラグがあったので、使途が明瞭で、何んともなかったのですが、R銀行はデビットカードなので、タイムラグなしに即座に引き落とされます。急に、何のお金が引き落とされたのか、さっぱり分からなかったのでした。(そして、有料電話で問い合わせても、引き落としたモノについては知らぬ存ぜぬ、でしょ?)だから、先ほど提言したように、三木谷さん、まず、最初に請求書を送ってから、数秒後でいいですから、決済してくださいな。

 天下の楽天じゃありませんか!逆だと、ぼったくりバーの客引きだと勘違いされてしまいますよ!

IT起業家の人物相関図が分かる「ネット興亡記」

 極東日本列島では、毎日、Covid-19感染者が「過去最多」を更新しています。そこで、私は、このところ、書斎に引き籠って、古代や戦国時代や江戸時代にタイムスリップして、「現実逃避」しておりましたが、それだけではマズイので、たまには現代に返ることにしております。

 まさに、今読んでいる杉本貴司著「ネット興亡記」(日経BP、2020年8月25日初版)が現代そのものです。著者の杉本氏は1975年生まれ。京都大学修士号を持つ日本経済新聞社編集委員で、文章は読み易いのですが、多少、自己の文才に溺れた奇をてらった、勿体ぶった書き方をするので、数行読まないと意味が分からない箇所が散見されます。でも、100人以上にインタビューして書き上げたといいますから、登場人物の「告白」は熾烈で鮮烈です。本書に従って敬称を略しますが、楽天の三木谷浩史、動画配信U-NEXTの宇野康秀、「パチンコの釘師から這い上がった」ネットインフラGMOの熊谷正寿、ライブドアの堀江貴文、サイバーエージェントの藤田晋ら錚々たる名士が登場します。今では綺羅星の如く輝くネット業界の起業家とも風雲児とも言われたりする一方、「IT長者」とか「IT成り金」とか「ヒルズ族」とか揶揄された人物の一代記でもあります。

  彼らは1960年代~70年代生まれで、「ウインドウズ95」日本版が発売され、「インターネット時代」到来という大ブームを巻き起こした1995年以降に起業しています。(私もこの年に生まれて初めてパソコンMac bookを買い、ネットも始めました。当時は電話回線の呼び出しみたいなネットで、画像を出すだけで時間が掛かり、パソコン通信に毛が生えたようなものでした。IT業界は日進月歩の世界ですから、四半世紀=25年も経つと全くパラダイムが変わっていて、既に歴史になってしまっています。)彼らの全く無名時代から筆を起こしているので、「人物相関図」がよーく分かり、意外にも、というか、私だけが知らなかったのでしょうが、ほぼ全員お互いに面識があり、盟友だったり、師弟関係だったり、憎きライバルだったりします。そして、一見華やかな世界に見られながら、裏切りあり、抜け駆け、出し抜きあり、破産倒産、再起あり、中には自殺未遂やホリエモンのように塀の中に収監されたりで、一様に若くしてとてつもない波乱万丈の戦国時代みたいな生涯を送っています。

 そうなのです。コンピューターは「0」と「1」の世界で、勝ち負けがはっきりしている世界なので、その覇権争いは、刀剣や弓矢は使わなくてとも生死を賭けた戦国時代とそう変わりません。名を残した一人の勝者の陰に何百万人もの敗れて業界を立ち去った無名の人々がいるわけです。運があったのか、才覚があったのか、分かりませんが、成功者は、どん底に突き落とされた時も「最後まで諦めなかった」というのが共通しています。ネット業界のキーパースンの群像に焦点を当てたこれ以上の書物はないと思われるので、もはやこの本は「ネット興亡記」というより、「ネット興亡史」と言っても良いかもしれません。

 何故なら、ネット業界人だけでなく、あの「物言う株主」”村上ファンド”の村上世彰や元弁護士で経営コンサルタントの井上智治(楽天によるDLJ証券買収、タカラとトミーの合併、USENのエイベックスへの出資など手掛ける)ら、知る人ぞ知る多士済々の人物も登場し、物語に彩りを添えているからです。

 何しろ757ページの百科事典のような大著ですから、この本の内容を一言ではとても言えません。現代日本人は、生活の上でグーグルやアマゾンやLINEやヤフーなどを日頃、当たり前のように使っていますが、その陰にどんな「物語」があったのか、私を含めてほとんど知りません。それがこの本にはバッチリ書いてあるんですよ。

本文とは関係ない現代の風物詩

 一橋大学を卒業し、日本興業銀行時代に米ハーバード大でMBAを取得してエリート街道を進みながら、興銀を退職してネット通販「楽天」を起業した三木谷氏の動機の一つが、1995年の阪神・淡路大震災で叔母夫婦を亡くしたことがあったことも初めて知りました。

 もう一つ、LINEは、韓国の検索エンジン最大手のNAVERが、米グーグルに対抗するために、ネット検索しても出て来ない人間関係をつなぐメディアをつくったという話です。つまり逆転の発想で「検索会社が検索を棄てて」初めて、とても太刀打ちできない巨大ガリバー企業グーグルに打ち勝つことができたというのです。その立役者の中には、1990年から来日してゲーム会社の日本法人代表になって人脈を広げた千良鉉(チョン・ヤンヒョン)や開発の総責任者・慎重扈(シン・ジュンホ)のほかに、ソニーから転職した森川亮、中国最大手検索会社、百度の日本法人元幹部で、「LINEの軍師」と呼ばれた舛田淳、ライブドア事件で壊滅状態だった会社を復興して社長になった出澤剛らライブドア残党組も「合流」してLINE開発を担当していたことまでは知りませんでした。

 とにかく、IT業界、ネット社会といっても、無機的ではなく、とても人間臭い凄まじい世界です。最初にちょっと嫌味を書いてしまいましたが、そんな魑魅魍魎の世界を活写したこの本が面白くないわけがありません。この本の主人公を一人挙げるとしたら、リクルートを退社して人材紹介・派遣会社インテリジェンスを仲間と創立し、父親が創業した大阪有線を再起させた(その後買収され、再び買い戻した)動画配信U-NEXTの会長・宇野康秀氏かもしれませんが、これ以上書くと長くなるので、ブーイングが聞こえてきそうです(笑)。

 ということで、宣伝ではありませんが、この本の一読をお薦め致します。今のネット社会の原点が分かり、視野が広がると思います。