伊太利亜ヴェニス
あんりま、マジっすか? てな感じですね。
米次期大統領に当選したドナルド・トランプさんのことです。(発音からは、ダーン・タンプが正しい表記ですが、このまま続けます)
マスコミは、クリントンさんの楽勝を予想していたはずです。取材能力が低下したのか、世論操作に失敗したのか分かりませんが、とにかく、マスコミは、「英国EU脱退」に続き、見誤りました。
長丁場の劇場型の米大統領選。メデイアは、「善人ヒラリー=安定」「悪党トランプ=暴言、不安定」の報道一色でした。結果だけみれば、ヒラリー当選確実報道は、単なる希望的観測に過ぎなかったのですね。
しかし、蓋を開けてみたら、トランプ圧勝です。よほど、ヒラリーさんは、富裕層と既得権益者のためだけの利益誘導型政治家とみなされ、かなりの嫌われ者だったわけですね。
一方のトランプ勝利は、このブログで先日触れたように、企業倒産による中間層の没落、格差拡大、薬物中毒、家族とアメリカンドリームの崩壊、自殺者急増といった病理がマスコミが報道する以上に深刻だったということでしょう。と言いますか、メデイアはそんなダークな部分を見て見ぬふりをしていただけなのかもしれません。それが、番狂わせのような報道をして言い訳しているように見えます。
世の中の進歩のお陰で、昨日はネットで米ABCの生中継を見ておりましたが、著名な政治アナリストや解説者や番記者が口を揃えて、「トランプが大統領になったら、これから先、一体どうなるのか分からない」と告白していたことが印象的でした。
その通り。超能力を持った予言者ならともかく、誰も分からない、というのが正解ですから。
「メキシコの壁」も「イスラム教徒の入国禁止」なども、大統領に就任して実際に着手するのか、そして、保護貿易主義で内向きになるのかどうかも含めてです。
日本の政治家で、トランプさんとのパイプを持っている人は、ここ数日で急に浮上した(笑)亀井静香さん以外誰もいないでしょから、これから、TPPや米軍基地など日米間に問題が山積していて、大変でしょうね。
それにしても、アメリカは凄い国です。これから、トランプさんがプーチンさんや習近平さんらと口角泡を飛ばして論争する姿が、もう目に浮かぶようです。