秀才が書くような文章でした=三木谷浩史著「未来力  『10年後の世界』を読み解く51の思考法」

 今朝の通勤電車。満員電車のはずが、私が乗ろうとした車輛はどういうわけか、空席が目立ち、異様な雰囲気でした。そしたら、ドアの出入り口付近で、もはやいくなった酔っ払いらしき人物が例の物をまき散らしていて、それに気が付いた乗客は慌てて、他のドアに移動していたのでした。 

 それでも、都心に近づくと、かなりの人が乗って来て、ハイヒールを履いたある若い女性が、例の物に全く気付かずに踏んでしまい、すってんころりん。「も~、最悪~」と言いながら、電車から降りてしまいました。

 毎日通勤していると色んな光景にぶち当たります。

 さて、三木谷浩史著「未来力  『10年後の世界』を読み解く51の思考法」(文藝春秋、2023年1月10日初版)を読了しました。申し訳ないですが、拙宅は狭いので、購入したわけではなく、図書館で借りました。お借りしたので、2日で読み終えました。

 三木谷さんは、御案内の通り、世界に3万人もの従業員を擁する楽天グループの会長兼社長です。ネット通販大手の楽天市場の創業者であり、今や、電気、ガス事業から携帯電話にまで進出し、スポーツ好きで、プロ野球楽天イーグルスやサッカーJリーグのヴィッセル神戸のオーナーでもあります。新経済連盟の代表理事として多くの政治家とのパイプも持っておられます。以前、三木谷氏の楽天創業時の苦労話は読んだことがありますが、そんな超大物財界人が、今後10年の未来をどう予想されているのか興味を持ってページを捲ってみたわけです。

 そしたら、驚くほど、正統的で、米ハーバード大学でMBAを取得したまさに秀才の文章でした。大変お忙しい方なので、最初はゴーストライターが書いたものにかなり筆を入れたのではないか、と勝手に想像されますが、もっと破天荒なことが書かれているかと思いましたら、理路整然といいますか、地道な話でしたので、少し拍子抜けしました。

 三木谷氏は、どうも御尊父で経済学者だった三木谷良一神戸大名誉教授(1929~2013年)に多大な影響を受けたようで、本書でも何度も登場します。その父親が影響を受けた世界的経済学者シュンペーター(1883~1950年)の「イノベーション」や「創造的破壊」にもかなり影響を受けていたようで、起業するに当たって、理論的支柱になったことも明かしております。

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 当たり前の話ですが、超一流の経営者には読書家が多いのですが、三木谷さんも例にもれず、唐の皇帝太宗の統治をまとめた「貞観政要」までこの本で引用していたので吃驚しました。私はちょうど、植木雅俊著「日蓮の手紙」(NHK出版)も読んでいて、この中で、日蓮の愛読書として「貞観政要」が登場していたからです。何という偶然の一致! もっとも、植木氏の説明では、この「貞観政要」は、「唐代の呉兢(ごきょう)が編纂したとされる北宋第二代皇帝太宗の言行録で、政治の要諦がまとめられている。全10巻40篇」と書かれています。唐第2代皇帝も太宗ですが、有名な「貞観の治」と呼ばれる太平の世を築いたことから、やはり、唐の太宗の方かもしれません。

 三木谷氏は、「貞観政要」の中から、「三鏡」の逸話を引用しています。三つの鏡ーすなわち「銅の鏡」で自分の表情を確認し、「歴史の鏡」で過去から物事の盛衰を学び、「人の鏡」で今自分のやっていることが周囲からどう見られているかを知り、行いを省みる、というものです。三木谷氏は「三鏡は、組織を率いる者にとって重要だ」と引用しているわけです。

 三木谷氏は米シリコンバレーにも邸宅をお持ちのようで、ホームパーティーを開いて、色んな国からのIT関係者らと親睦を深めて最新情報も仕入れているようです。例えば、シリコンバレーがあるカリフォルニア州は、個人所得税は1~12.3%、法人所得税は9%なのに対して、テキサス州では基本的に個人所得税も法人所得税もゼロ。そのため、イーロン・マスクのテスラ社を始め、オラクルもヒューレットパッカードも、次々とテキサス州に移転(計画)しているというのです。

 私も、テキサス州に住む日本人の友人がおりますから、起業したらどうかな、と思いました。もっとも、彼は最近、このブログを読んでいないようなので、通じないかなあ?(苦笑)。

 三木谷氏は今年58歳。まだ当分、現役を続けられるようです。私は、彼の政治信条とは全く合いませんけど、今後もブレイクスルーを続けてほしいものです。何故かって? だって、昨今、スマホから電気まで、楽天グループの色んなものと契約してしまったからです。まさに、死活問題ですから、トップの動向は、そりゃ気になりますよ(笑)。

顧客名簿が世界経済を左右している?=CATVと契約して随分節約できた友人のお話

 昨晩、旧い友人のAさんから久しぶりに電話が掛かってきました。2年ぶりぐらいでしょうか。特段の急用ではなく、世間話程度でしたが、彼には長いブランクを感じさせない話術がありました(笑)。

 Aさんとは、あることがきっかけで長い間、没交渉が続いておりました(笑)。ただ、わだかまりがあったのは私だけで、先方は何も気が付いていなかったかもしれません(笑)。Aさんは尋常ならざる多くの友人の持ち主で、私はワンオブゼムに過ぎませんからね。長いブランクがあったにも関わらず、かつての友情関係が何事もなかったかのようにリセットされたことは不思議でした。

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 そんなAさんの話で面白かったことは、昨年、自宅でケーブルテレビと契約した話でした。今は、本当に凄い時代ですね。Aさんが加入したケーブルテレビJ:COMの親会社は、住友商事とKDDIなので、何と一緒に携帯電話(auのスマホ)まで契約できるというのです。しかも、それだけではありません。auの電気とガスまで契約できるというのです。

 Aさんは、佐賀県で一人暮らしですが、このケーブルテレビと契約したおかげで、テレビとスマホと電気とガス代、それにパソコンのWi-Fi代も合わせて、月に1万5000円程度で済んでしまったというから驚きです。今時、電気代の高騰で一人暮らしでも月1万円近くなりますからね。それに、それまではソフトバンクのスマホとWi-Fiの使用料だけで月に1万1000円も支払っていましたからかなりの割安です。

 テレビは4Kも見られる50インチの超大型テレビに買い替えたそうです。凄いですねえ(笑)。ケーブルテレビは有料チャンネルとは契約していませんが、それでも、基本料金だけで、CNNを含めかなり多くのチャンネルが見られるそうです。しかも衛星ではなく有線なので、以前は衛星だと天気が悪いと画面がブレたりしましたが、有線だと安定しているといいます。

 それで、テレビは何を見ているかと言いますと、何とユーチューブなんだそうです。今のユーチューブは、お笑いから資料的価値の高いドキュメンタリーまで何でも見られます。「地上波のテレビは今はつまらないでしょ? ユーチューブでも、50インチの大型テレビですから、スマホとは迫力が違います」とAさんは仰います。

 それで、ユーチューブで何を見ているかと尋ねると、Aさんは、戦中生まれの高齢者ですから、映画は溝口健二や成瀬巳喜男ら昭和初期の映画も楽しんでいるそうです。ロックやジャズ、クラシックなどはそれほど好きではないので見ていないようですが、歌舞伎や文楽を始めとした演劇にはうるさい(笑)。「吉本新喜劇は、松竹新喜劇と比べればやはり劣りますなあ。吉本は音楽が酷い。松竹は、歌舞伎を興行しているだけあって、ちゃんと『地がた』を使っていますからね。やはり藤山寛美はピカイチですよ」と鋭く批評されるのです。

◇個人情報のダダ洩れには気を付けるべし

 話はこれだけでは終わりません。世界や日本でも、もう30年以上も前から金融自由化が始まり、銀行や証券や保険などに異業種が参入するようになりました。電気会社のソニーが銀行や保険を始めるようになったのもその一例です。通信会社のKDDI=auや通販の楽天などが電気やガス事業も始めたのもその一環でしょう。

 「多角経営」と言えば聞こえが良いですが、それだけ世の中が世知辛くなったということでしょう。何もかもに手を出さないと企業は生き残れなくなった時代になったわけです。新聞業界も本業では赤字が続いてますから、不動産業にシフトしているくらいですからね。また、百貨店も家電量販店も、ファッションブランド店も、どこもかしこもカードをつくって、顧客の「囲い込み」に必死です。もうカード会社みたいなもんです。

 結局、顧客名簿が世界経済を左右しているということになります。グーグルもヤフーも、フェイスブックもツイッターも、タダで仕入れた顧客名簿の個人情報が生命線です。今、話題になっているマニラから日本に護送されている特殊詐欺強盗グループも、そういった個人情報を巧みに入手して犯罪を行っていたわけですから、気が抜けない毎日ですよ。

「気をつけよう 甘い言葉と65度」=楽天・三木谷浩史さんに提言

 個人的な話ながら、昨日の続きです。

 相当呑み過ぎて、前後不覚になって、奇跡的に生還したという話でした(苦笑)。Aさんからは「あんな酔っ払い初めて見た。てっきりホームに転落しているかと思った」と言われてしまいました。坂口安吾の「教祖の文学」みたいですね。(小林秀雄が水道橋のプラットホームから墜落して不思議な命を助かつたという話)

 後から聞いたところ、呑み過ぎたお酒は、65度の焼酎だったようでした。えっ!? 65度!?それなら、誰でもイチコロになりますよ。

 気をつけよう 甘い言葉と65度

 どっかで転んだらしく、額と左手のひらと両足の親指に青あざが残っていますが、財布も定期入れも無事で盗まれたモノはなかったようです。(ただし、モンベルの折り畳み傘を失くしました)

 赤羽辺りで、ぼったくりバーの客引き外国人からコンビニのATMに連れていかれて、何十万円もの現金を引き出されたという事件をよく耳にしますが、私も、前後不覚でしたから、当然、毒牙に掛かり、罠にハマっていたことでしょう。そうならなかったのは、まさに奇跡でした。

ロンドンではなく東銀座

 でも、昨日も同じことを書きましたが、二日酔いで調子が悪い中、急に、私のネット銀行口座から、全く身に覚えがない1万46円という半端な金額が引き落とされたという通知がメールで来たのです。「えっ? カードが盗まれたのか?」 調べたら、ちゃんと手元にありました。 それなら、何だろう?このお金?さんざん調べても分からないので、ついに、有料電話に掛けてみました。「AIチャット」とかやっても、全く返事が来なかったからでした。

 そしたら、さんざん「自己証明」(住所、氏名、生年月日、電話番号を言え!)させておいて、引き落とされた番号まで言わされたのに、電話に出たアオヤギとかいう青年は、木で鼻を括ったような声色で、引き落とした人、会社、団体、店舗は「分かりません」ですからね。あったま来ましたよ。

 でも、夜中に電気代の請求書がメールで届き、金額が一致したので、やっと分かりました。でも、逆でしょう?楽天の三木谷浩史(57)さん? まず、請求書を出してから、後で、引き落とすという順番が筋でしょう? 社内で改善するよう是非とも対処してくださいよ!

 電気代はもともと、Rカードのクレジットカードで決済されるはずでした。それが、R銀行のデビットカードで引き落とされるとはどういうことなのか?

 思い当たることは、先月末頃、ネット通販のR市場の決済カードをRカード(クレジット)からR銀行カード(デビット)に変更したことです。これまでは、Rカードからクレジットとして引き落とされる場合、1カ月近くタイムラグがあったので、使途が明瞭で、何んともなかったのですが、R銀行はデビットカードなので、タイムラグなしに即座に引き落とされます。急に、何のお金が引き落とされたのか、さっぱり分からなかったのでした。(そして、有料電話で問い合わせても、引き落としたモノについては知らぬ存ぜぬ、でしょ?)だから、先ほど提言したように、三木谷さん、まず、最初に請求書を送ってから、数秒後でいいですから、決済してくださいな。

 天下の楽天じゃありませんか!逆だと、ぼったくりバーの客引きだと勘違いされてしまいますよ!

久しぶりに前後不覚に

  昨日は久しぶりに痛飲してしまい、前後不覚となり、どうやって帰宅したのか覚えていません。

 目が覚めたら、額に傷跡があり、血が出ていました。両足の親指の爪の中から出血していて真っ青になっていました。そして、傘をなくしていました。雨の中を足を引きずって歩いていたようです。

 二日酔いで、さすがに自己嫌悪です。

 昨日は都内のY氏邸にお招きを受け、結局6人ほど集まりました。めいめいがお酒とおつまみを持ち込み、後で分かったのですが、6時間も呑み続けていたようです。特に、宮崎産の焼酎がまるでウイスキーの味がして口当たりも良く、ストレートでバカバカ呑んでしまいました。これがいけなかったんですね。

 お蔭で、皆で話した内容はほとんど覚えていません(苦笑)。Y氏邸にお邪魔するのも、10年以上ぶりで、すっかり駅からの道程を忘れておりましたが、今は便利なことに、住所が分かり、アプリのマップのナビを使えば、何とか辿りつけるものです。

 最寄り駅に着いて、どういうわけが人通りが多いなあ、と思ったら、お祭り(太子堂八幡神社例大祭)をやっていたようです。時間がなかったので、私は通り過ぎただけでしたが。

 話の内容は覚えていない、と書きましたが、最初の素面のときは、N紙の記者であるO君が「マイナポイント」の取材を7年もやっているというので、アプリでカードにポイントが振り込まれるやり方を教えてもらいました。私は既に、入会した際に5000円分のポイントをもらっていたので、残りの1万5000円分のポイントがゲットできたようでした。

 マイナンバーカードは、政府というか、国税庁が個人の財産を全て把握するために誕生させたという説がありますが、O君は、その説には否定的で、ポイント獲得は、権利なので、やった方がいいという意見でした。

 参加した初対面のN氏は、元M紙記者で、今は森林研究整備関係の団体で活躍されているようでした。「年会費は7000円と安いから入りませんか?」と薦められましたが、曖昧な返事をして逃げてしまいました(笑)。座が盛り上がって、近くに住む軍事評論家のK氏も呼ぼうということになり、北朝鮮やウクライナ情勢の話をされましたが、私自身は、もうすっかり酔いが回っておりました。

 後から聞いた話ですと、夜10時頃、Y氏邸を辞した後、駅近くの喫茶店に3人で入って酔い覚ましをしたらしいのですが、私は全く覚えていません。O君には随分お世話になったようです。

 でも、気が付いたら、宇都宮か高崎近くの知らない駅でした。慌てて降りて戻りましたが、それはどうやら最終電車のようでした。ま、奇跡みたいなもんです。

 過日、テレビで、ある脳科学者が、人間には「帰巣本能」があるので、どんなに酔っ払っていても、家に帰ることが出来るといった話をしていましたが、まさしく、その帰巣本能で帰宅できたようです。家に着いたのは、夜中の1時過ぎでした。

 朝目覚めて、点検したら財布と定期入れは無事でした。それなのに、午後1時13分に、私のネット銀行のデビットカードから1万46円という身に覚えがない金額が引き落とされたという通知がメールで来たのです。何だろう、これ?そのカードは手元にあり、暗証番号を押さないと引き落とされないはずなので、不思議です。銀行に電話したら、「(誰が引き落としたのか)分かりません」ですからねえ。ふざけています。考えられるのは、電気代の引き落としじゃないですか、と言うのみです。電気代はクレジットカードで引き落とされることになっていたので、何か分からず、気持ちが悪いです。

 あんなに呑み過ぎなければよかった、と反省しています。あれだけ泥酔していたら、気が付かないうちに身ぐるみ剝がされていたかもしれません。そう思えば、「最小の被害で済んだ」と考えることができます。

 それにしても、我ながら馬鹿なことをしたものです。

ついに私もポイント乞食、いやポイント奴隷に

 ついに私も三木谷王国の軍門に下ってしまいました。

 世界中では今、GAFA(グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン)の寡占状況が叫ばれていますが、我が邦では、公社あがりのガリバーか、稲盛様か、孫様か、三木谷様のいずれかを選ばなければならない体制になってしまっています。もちろん、格安何とかもありますが、「安心・安定」で選ぶなら、この四つの王国を選ばなければなりません。

 私は今、スマホは稲盛王国のものを使用していますが、毎月8439円も掛かり、日頃からどうにかしたいと思っていました。通話かけ放題プランですが、データはわずか、月に3GBしか使っていないのに、高過ぎます(調べたら、iPhoneなので、毎月アップルに保証費1309円払っていました)。

 そこで、驚異的な価格を発表した三木谷様のスマホに乗り換えようかと模索しているのです。でも、三木谷王国では、iPhoneがなく、SIMを交換してようやく使えるようで、IT音痴を自認する小生としては、いまだに自分で操作する自信がなく迷っているところです。

 でも、ラジオで興味深い話を聴きました。「三木谷王国経済圏」です。銀行も証券もスマホも電気も通販のお買い物も、三木谷様の王国を使えば、ポイントがバンバン溜まり、年間6万円~10万円も得(ポイント獲得)するというのです。

 私の場合、スマホだけで年間10万円以上支払っていますから、ちょうどその分助かるというわけです。

 ということで、銀行は三木谷王国の口座を契約してみました。コンビニで入出金できるので、意外と簡単でした(ただし、条件により手数料掛かります)。この銀行のデビッドカードを現金代わりに使えばまたポイントも溜まるという仕組みです。

 これで、「経済圏」の一員になるには、あとは、スマホと電気を三木谷王国に代えるかどうかになりました。

 コンピューターは0と1の世界ですから、中間や曖昧さがありません。all or nothing の世界ですね。勝つか負けるか。寡占するか、敗退してゼロになるかの世界です。「2位では駄目ですか」では駄目なのです。消費者は、否が応でも、こうした「経済圏」の覇者争いに巻き込まれます。

 でも、実にせこい話です。私自身は三木谷様とは面識もありませんし、王国に絶大なる信頼をしているわけでもありません(ただし、通販やカードを利用すると、しつこいくらい小まめにメールで連絡してくれることは大変有難い)。それなのに、ポイントを獲得するために乞食になるしかありません。いや、乞食じゃありませんね。三木谷王国の奴隷ですね。

 庶民の経済防衛として、究極の選択です。よゐこの皆さんは真似しないでください、と言っても真似する人は多いことでしょう。だって、真面目に現金払いをしても全くポイントが付きません。それに、この渓流斎ブログの影響力は絶大ですからね(爆笑)。

公用電波を民間に開放へ、その裏に何が?

ミラノ・ドゥオモ

名古屋の篠田先生です。

どうも、渓流斎さん、お身体の調子が悪いようですので、あたしが肩代わりして本日は執筆することにしやんした。

何しろ、歯磨き粉を顔に付けたまんま、電車に乗ったり、銀座を歩いたりしたそうですから、相当危ないです(笑)。

◇楽天、第4の携帯電話事業者に

昨日、IT大手の楽天が第4の携帯電話事業会社に参入することを表明して、安倍政権も期待しているというニュースが世界を駆け巡りました。

しかし、このニュース、何処か胡散臭い。裏があるんじゃないかということで、あたしも調べてみました。

で、結局、あたしゃ、冬のボーナス319万円を貰えるような永田町の住人じゃないので、はっきりした証拠はつかめませんでしたが、どうも臭い。何かあるんじゃないか。これは、最初から出来レースじゃないかと、あたしなんか睨んだわけですよ。

つまり、来年辺り、安倍政権は、警察と防衛省の公用電波を一部民間に開放、てゆーか、規制緩和の名の下で、下々の民に分け与えてやるという政策を早晩発表しますが、その伏線を張っているんじゃないか、とあたしなんか見ているんですがね。

電波なんか、土地と同じように有限の希少価値です。それをお上が民に開放するということですから、入札競争です。何処が手を挙げて立候補しても構わないわけです。

それなのに、もうそれらの電波は楽天に引き渡すような既成事実を作り上げてしまおうというのが、今回のマスコミへの示し合わせたリークじゃないかと、あたしなんか睨んでいるわけですよ。

そりゃあそうでしょ?

第一、事情に精通しているいずれのマスコミも、批判の一つもしないじゃありませんか。

ミラノ・ドゥオモ

◇大田弘子女史の規制改革推進会議の正体

まあ、例の大田弘子女史の規制改革推進会議のように、「規制緩和!」を叫んで新利権を生み出す仕組みも、また、電波オークション導入を主張しているのも、こうした背景があるわけですね。

建前は、財政難で「財源、税収を増やす」ですが、「加計学園」同様に安倍首相の”お友達”に新利権を与えることが最終目的で、その最高権力者の意向を官僚が忖度するわけです。

規制緩和=新利権の仕掛けは、もう、子供でも分かる腐敗の構図です。東京地検特捜部がなぜ強制捜査しないのか。これも忖度かもしれませんね(笑)。

マスコミも「規制緩和は良いことだ!」「新規参入は、料金の値下がりにつながる」などと相変わらずステレオタイプの報道ばかりしておりますが、いい加減にそんな悪習から脱却するべきですよ。

マスコミも何処かで「忖度して」、大田弘子女史らと一緒になって「規制緩和=新報利権音頭」を踊っていることになるわけです。

こうなると、もう犯罪に近いのです。