宗教サイトを検索していたらお墓の宣伝ばかり溢れる

 高野山金剛峰寺

高野山にお参りしたおかげで真言宗に興味を持ち、手始めに真言密教についてネットで検索したら、大変詳しいサイトが見つかりました。これはいい、大変勉強になる、と思いました。

 密教ですから、本来ですと、秘密の教えですから、厳しい修行を乗り越えた僧侶のみに口伝されるものなのですが、このサイトでは、密教経典である「理趣経」の詳細な解説から、印の結び方、梵語での真言の唱え方、瞑想法、聖地、そして雑学に至るまでありとあらゆることが網羅されていて、「これは凄い」とプリントアウトして読み始めたのでした。

奥之院

 そのうち、このサイトの解説の中で「空海の弟子円仁」(円仁は最澄の弟子で、第3代天台座主=慈覚大師)といった明らかな間違いが気になり始め、一番、気になったのは、あなたに取り付いている悪霊を祓う「除霊」として、「一般の人がやるのは危険で、供養法については秘伝なので、なかなか教授はできない。しかし、○○宗が、あなただけ特別に、除霊をすることができます。その際には○○宗本部宛に、実費と寸志等で計6000円をお送りください」とあるではありませんか。

 「6000円で除霊ができるなら安いもんだ」と思われる方もいるかもしれませんが、この宗派は、教祖に前科歴があり、正統派からは「邪宗」と糾弾されている宗派です。当初、「とても勉強になるいいサイトだなあ」と思っていましたが、これでいっぺんに醒めてしまい、他のページに書かれている立派なことも信頼できなくなりました。

 とにもかくにも、ネット上には色んな宗教サイトがアップされています。「邪宗」「邪教」と名指しで非難されている新興宗教も、芸能人や政財界の大物を導入し、見かけだけは素晴らしく、清廉潔白で神聖で厳かな雰囲気が漂っています。

◇宗教とメディアには親和性

 そもそも、不特定多数の信徒を相手にする宗教とメディア(ネットも含む)とは親和性があります。多くの宗教が紙媒体を発行しておりますが、ラジオの文化放送が、フジサンケイ・グループだと知っていても、もともとは、聖パウロ修道会が1951年、カトリック布教を目的に設立した「日本文化放送協会」が前身であることを知っている人は少ないと思います。聖パウロ修道会は、現在も文化放送の最大の株主で、日曜早朝に宗教番組がありますが、普段の聴衆者は、誰も気が付かないでしょう。(蛇足ながら、これは例えばの話で、決して非難しているわけではありません)

 オウム真理教による事件が起きてから、日本人は宗教に対して一種のアレルギーができてしまった気がします。私も、全財産を教団に寄付、もしくは布施を余儀なくなれた友人の祖母の話などを聞くに付け、特に新興宗教に対して恐ろしさを感じます。

 ですから、私自身は、他人様に宗教を強要するつもりは毛頭ありません。自分自身も、ある特定宗教団体に入会することはありません。ただ、自分は弱い人間ですから、精神の安定のために、御先祖さまの供養のために、そして子孫の繁栄のために、宗教、私の場合は、仏教の力をお借りするつもりです。「お前は、頭でっかちの智識だけで修行が足らん!」と和尚さんに渇を入れられると思いますが。。。

 ということで、最近、宗教のサイトばかり検索していたら、パソコンに病的に取り付くバナー広告が、寺院のお墓や墓石の宣伝ばかりになってしまいました。

 勘弁してくれい!!

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