「不経済波及効果」(私の造語)

WST National Gallery Copyright par Duc de Matsuoqua

新型コロナの感染は収束せず、5月末まで緊急事態宣言が延長されました。

 一番困っているのは、小さな商店主でしょう。中でも飲食店、遊戯店、居酒屋、バー、クラブ…。いや、百貨店も、街の惣菜屋さんも、玩具店も、本屋さんも、大っぴろげに営業できるスーパー以外はどこもかしこも営業自粛で困っています。

 何処かの国のように確実に休業補償でもしてくれれば、何の心配もないのですが。

上の写真は、東京・銀座の歌舞伎座の横にある小さな商店街にあるイタリア料理店の看板です。

今日、昼休みにランチをしに行く途中で見つけました。

2020年の春は、東京五輪を控え、世界中からの観光客で溢れ、店はてんやわんやで、予約で順番待ちになるはずだった…。しかし、現実はあまりにも過酷。雇用を失った彼らは何処に行って、これから何をしていくのでしょうか?

 ランチは、いつも行く昼はランチ定食をやっている馴染みの居酒屋のW。若い、とは言っても40歳前後のご主人は「今月いっぱいなら、ギリギリ何とかって感じですかねえ。家賃や電気ガス水道代もありますが、精神的な疲れの方が大きいですね。我々だけでなく、銀座の酒屋さんは、バー、クラブなどの業務用相手に商売してるので、今は売上が激減して危ないところもあるみたいですよ」と、そっと教えてくれました。

「不経済波及効果」といったところでしょうか。

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