月曜日に出勤したら、社内でまたコロナ感染者が出たという話が伝わって来ました。今回は私の職場とはフロアが違いますが、どうも会社全体で緊張感が見られません。昨日の日曜日に消毒を済ませたらしいのですが、あんまり甘く見たら、また感染者が出てくるんじゃないのでしょうか。
緊張感があるのは、高齢者が多い我々の部署ぐらいです。他の皆んなは、何処か他人事のような振る舞いですが、よく言えば、実に冷静でパニックにならずに落ち着いているという言い方もできるかもしれません。
でも、人間は痛い目に遭わなければ分かりません。重症化して死者でも出れば、社内でもパニックになるかもしれませんが、それでも慣れて、また普段と変わらない生活を送ることでしょう。懲りないのです。「嗚呼、今日は一人で済んだかあ」で終わり。代わりは他に何人もいますから。
それにしても、最近の政治のドタバタ、アタフタぶりには目を覆いたくなります。特に、「Go toキャンペーン」か、「強盗キャンペーン」かよく知りませんけど、ここ1週間、200人前後の感染者を輩出している東京を対象から除外したり、赤羽国交相が、団体や高齢者の旅行を控えるよう命じたり、迷走しています。どんな基準なのか、よく分かりませんが、首都圏の神奈川、千葉、埼玉は東京と同じような増加傾向ですし、大阪だって、昨日19日は89人とこれまでの2番目に多い感染者を記録していますから、東京だけ除外するのは辻褄が合わない気がします。
今朝の東京新聞1面トップに出ていた共同通信の調査(7月17~19日)によると、22日開始予定の観光支援事業「Go to トラベル」キャンペーンを全面的に延期するべきだとした人が62.7%に上ったといいます。私も延期するべきだと思っています。
Go toキャンペーンは、頭が良い若き高級官僚が考えつきそうな話ですが、同じ税金を使うのなら、まず最初に医療従事者やワクチン開発に投入すべきではないでしょうか。東京女子医大病院は、看護師にボーナスを支払わないとかで、400人もの大量の看護師が退職するという騒ぎになっています。創業者一族である吉岡理事長の施設充実化に多額の原資を掛ける余裕があるなら、職員の一時金に回すべきたという看護師側からの主張です。目下、「経営者側」から歩み寄りもあり、今後の事態に変化がありそうですが、世間に悪い印象を与えてしまった感があります。
本当に毎日、暗い、苦々しいニュースばかり聞かされます。
「ボーヨー、ボーヨー」(前途茫洋)と中原中也のように呻きたくなりますよ。