甘利大臣辞任と再びのSMAP解散騒動

Ovihiro

甘利経済再生担当大臣が28日に、突然、辞任しました。本人は、少なくとも2月4日のTPP署名式まで「職務を全うしたい」と述べていたので、ちょっと意外でした。

建設業者から約1200万円の便宜供与を受けたという「週刊文春」の報道をほぼ全面的に認めた、ということなのでしょうか。
となると、辞任だけでは済む話ではないでしょう。

甘利氏は、由緒ある一族で、平安時代にまで遡ることができ、戦国時代は武田家の譜代家老も務めていたということです。甘利元大臣は、その末裔とも言われています。

ネット時代になると、色んな情報が飛び交いますね。今回の件について、中には凄い陰謀論をばら撒く輩もおりますが、私は単なる贈収賄事件と睨んでいます。

面白かったのは、昨日発売された「週刊文春」と「週刊新潮」との報道の違いでした。文春のスクープをまともに後追いしていては売れないので、新潮の方は、文春の曖昧さの痛いところをついていました。

例えば、文春は、献金した千葉県の建設会社を「S社」とぼやかしていますが、新潮は「S社とは薩摩興業のこと。なぜ、文春は堂々と書かないのか」と追及します。そして、本名で文春に暴露した人物についても、もともと正式の社員ではなくて、裏組織から送り込まれた胡散臭い人間だという印象を与える書き方でした。まるで、芥川龍之介の「藪の中」ですね。

あと、「SMAP解散疑惑」をスクープしたのは、週刊新潮だそうで、それを察知した事務所側が、スポーツ2紙にネタを売り込んだそうです。真偽は分かりませんが、SMAP報道に関しては、文春より新潮の方が上でした。文春では、マッチが主催したシャンシャンの手締め式では、何事もなく終わったような感じでしたが、新潮は、SMAPの面々が先輩のマッチやヒガシに迷惑をかけたことを謝罪する場面を、後輩でライバルの嵐の連中が見ている真ん前でやらされて、大層プライドが傷つけられた、といったような踏み込んだ書き方でした。

何となく、SMAP騒動は、このままでは終わらない感じです。

私は、この渓流斎ブログで「キムタクは、したたか」と書いて「絶対に許せない」と非難を受けましたが、文春は、一連の騒動で誰が悪いか、といった読者アンケートを募り、木村さんはメンバーの中で最高の第2位にランクされました。

この中で、ある読者が「キムタクは平成の小早川秀秋だ」とまでコメントしているのです!

こおれんは、凄い。凄すぎる。「したたか」どころじゃありません。

もっとも、小早川秀秋が何者なのか知らなければ、全く意味が通じませんけどね(苦笑)。

熱烈なファンの皆さんとは違って、一般の人は、今回の騒動を創業者と雇用者との内紛に見立てたり、見方がかなりシビアだということが、分かりました。

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