「ブラック・スキャンダル」は★★★ 「俳優 亀岡拓次」は★★

Pulis

今日は、映画を2本も見てしまいました。勿論、自腹ですけど、au割引が効いたからです。今月いっぱいですが、大人1800円のところを1200円で見られます。

最初に見たのが、「ブラック・スキャンダル」Black Mass(スコット・クーパー監督)。実在したボストンのアイルランド系のギャング、ジミー・”ホワイティ”・バルチャーが、幼馴染のFBI捜査官コナリーと実弟の上院議員ビリーと手を組んで、イタリア系マフィアとの抗争に打ち勝ちますが、そのあまりもの残忍な手口でついに…。といった話は、もう既に、色んなところで紹介されているので、これぐらい書いてしまってもいいでしょう(笑)。

凶悪犯バルチャーを演じるのが、ジョニー・デップで、特殊メイクで、オールバックの薄毛と色付きコンタクトレンズでバルチャー本人になりきったところが見どころ。ちょっと、やり過ぎかなあ、て感じでしたが…。

凄く期待して初日の最初の公開時間を観たのですが、まあ、何と言いますか、カタルシスがないので、つまらなかったでした。1970年代後半が舞台になっていますが、バルチャーは逃亡し、最重要指名手配犯となります(2011年に逮捕)。映画は尻切れトンボで終わって、後は、スクリーン上で文字で説明するハリウッド映画がよくやる手(例えば「アメリカン・グラフィティ」などで見られる)を使って終わり。何か、肩すかしに合った感じでした。

後味があまりよくなかったので、ランチを外で取って、もう一本映画を見てしまいました。今度は邦画です。安田顕主演の「俳優 亀岡拓次」(横浜聡子監督)です。

そう言えば、本編が始まる前にスクリーン上でコマーシャルが流れますが、「葬儀会社」が2社も出てきましたよ。しかも、両方とも有名俳優を使った凝ったつくりでした。今、成長産業なんでしょうね。勿論、ブラックジョークですが。

さて、この「亀岡拓次」もつまらなかった。つまらない、と言っては言い過ぎでしたら、ちょとsur(シュール)し過ぎて、彼らの世界について行けなくなり、途中で出ていきたくなりました。

売れない俳優が、売れない俳優の役をやるのですから、何とも奇妙奇天烈。しかし、初主演した安田顕は、この映画で飛躍して、相場か為替市場か分かりませんが、今後株が上がるかもしれません。

2本見る間に時間があり、食事の後、紀伊国屋書店にも立ち寄って、本を買ったので、やはり、ちょっと疲れてしまいました。映画が面白ければ、スカッとしでしょうけど、残念。

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