泣く子も黙る日建設計

伊ヴェローナ

「国民のための建国史」を書かれた長浜浩明氏の本職は、一級建築士で日建設計という会社勤務という略歴があり、あの本を読んでから、この会社について何となく気になっていました。

全く聞いたことがない知らない会社だったからです。しかし、長浜氏は東工大大学院で修士号を取得したエリートです。業界では嘸かし有名なのだろうと臆測しておりました。

先日、昼休みに銀座を徘徊していたら、銀座日航ホテルが建て替え工事中で、建築内容の看板を見たら、「日建設計」の名前があったので、「やっぱりな」と自分の臆測が当たったことが嬉しくなりました。

木曜日、週刊新潮が「豊洲疑惑 『最後の黒幕』として急浮上! ゼネコンもひれ伏す『日建設計』の金儲けと人脈」という派手なタイトルで取り上げていたので、この記事だけを読みたいがために、購入しました。

そこで、週刊誌は自費で購入したので(笑)、皆様にも日建設計の情報をお伝えしましょう。

同社は、非上場の会社だったのです。道理で世間で認知されないわけです。しかし、実態が凄い!鹿島、大成など大手ゼネコンも恐れる業界のドンだったのです。

創業は1900年。住友財閥の「臨時建築部」としてスタートします。戦後、住友商事の建築部門を母体に再開し、1950年に独立します。

その後、東京タワーを始め、銀座の三愛ビル、東京ドーム、そして東京スカイツリーと有名建築を次々と手掛けていくわけです。

しかし、今回問題になった豊洲市場の基本設計を担当し、2020年の東京オリンピック会場の利権までも独り占めにしているようです。週刊新潮は、見出しだけは、その儲けの手口と人脈に深く踏み込んでいるかのように思わせながら、記事を読むと何かあっさりしていて、中身が薄い感じでした。

ただ、日建設計がウンと言わなければ、大手ゼネコンでさえひれ伏すということだけは、よーく分かりました。

“泣く子も黙る日建設計” への1件の返信

  1. Unknown
     好奇心旺盛な渓流齋さんが「日建設計」のことについて何もご存知なかった、というのは驚きです。街中を歩いていて大きな工事現場の立て札には建設会社と並んで「日建設計」が大きく出ています。三菱、三井を知らないで、「世田谷食品」、「ジャパネット・タカダ」を、よく知っているのと同じでしょう。学生の就職、会社選び、と似たようなものです。ワハハ。「古墳」の勉強も大事ですが、「今を生きる存在」のルーツ、歴史を、法人、個人を問わず、もっともっと勉強されないといけませんね。「非上場」とか、テレビ、新聞、マスコミがほとんど取り上げないものにこそ、重要なことが隠されているのですね。問題が起こってから「ワイワイガヤガヤ」騒ぐのは愚民の証拠じゃないでしょうか。

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