本日のタイトルは厳めしいのですが、単なるエッセイです(笑)。
我々は現在、科学の世界で生きています。法曹界でも、マスコミ業界でも、何でもエビデンスなるものが求められます。今のようなコロナ禍では当然の話で、何度も何度も科学的治験を経て、やっとワクチンが開発されます。
その一方で、私自身は、非科学的なものに惹かれることがあります。それは、私だけでないでしょう。特に、本日は秋分の日、お彼岸の中日です。この時期は、御先祖さまの魂と通じやすいということで我々はお墓参りするわけですが、科学的に証明されているわけではありません。
やはり、堅くなってきたので、話を変えましょう(笑)。
私は、いまだに科学的に証明されていない霊魂や透視や背後霊なるものの存在を信じてしまいます。
今から30年近い昔の1995年のことですが、「ヒーリング・ハイ オーラ体験と精神世界」(早川書房)を書かれた作家の山川健一氏にお会いしてインタビューしたことがあります。山川氏は、人の背後霊のようなオーラの色が見える、というのです。同じ人でも、体調によって色が変わるというのです。この時、最も印象に残ったのは、ローリング・ストーンズのミック・ジャガーの話でした。山川氏が見たミックは、ステージの上では彼のオーラは紫色に燦然と輝いていたのに、ステージを降りて、群衆に紛れ込んだりすると、白っぽくなって輝きがなくなってしまったというのです。「つまり、街の中では、普通の人になって、自分の存在を消そうとしてるんじゃないでしょうか」と山川氏が話したことは今でも忘れません。
確かに、非科学的話ではありますが、こういう話は嫌いじゃありませんね(笑)。透視や背後霊の話については、他にも沢山あるのですが、別の機会に譲ることにして(笑)、本日は自分のことを書きます。私には「予知能力」があるのではないかと思うことがあるのです。
失礼! 予知能力は大袈裟でした。いつ地震が起きるのか、とか、いつ火山が爆発するのかといった予知能力は私には全くありません。ただ、何となく、といった感じの「予感」がよく当たったりするのです。それも、本人の自覚なしで。
この《渓流斎日乗》ブログを長年、ご愛読されてくださる皆様なら御存知だと思いますが、私のブログにはちょくちょく、「シンクロニシティ」が登場します。シンクロニシティとは、自分の考えていたことが実際に起こったりして、その「偶然の一致」に驚くといった程度の話です。もしくは、以前、どこかで何となく見たことがあるといったデジャヴュ(既視感)の話です。英語で言えば、ユングの心理学用語であるシンクロニシティというより、コインシデンスcoincidence(偶然の一致)の方かもしれません。
私は毎日、このブログを中心に生活しておりますが(笑)、先日、夜中にふと目覚め、このブログの記事の中で一番アクセスとコメントが多い「駅前食堂」(2008年5月28日)のことを思い浮かべました。これは、小学校の教科書に載っていた随筆で、とても印象に残りながら、作者もタイトルも分からない、どなたか、御存知の方いらっしゃいますか?と投げかけたところ、10件以上もコメントを頂いたのです。今、読み返したところ、デジャヴ(既視感)からこの作品のことを思い出した、と書いています。
一昨日の夜中に、ふと、「沢山コメントをもらった『駅前食堂』の記事があったなあ」と、軽く思ったところ、何と、昨日の9月22日に羽藤さんという方から、この記事に対してコメントをお寄せくださったのです。もうすっかり忘れ去られているはずなのに、「えっ!」ですよ。これでは、「予感が当たったぞ!」と、私自身の予知能力を皆様に自慢したくなったわけです(笑)。
実は、これだけではありません。9月19日付のブログに「価格破壊と技術革新でDVDが安く買えるように」という記事を書き、ドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」のDVDをCDよりも安い1980円で購入したことを書きました。
そしたら吃驚です。
昨日、有楽町の三省堂書店でNHKラジオの「まいにちフランス語」10月号のテキストを購入したところ、10月(正確には9月30日)から来年3月までの半年間、このドビュッシーのオペラ「ペレアスとメリザンド」の台本全体を48回に分けて読み通す講座が始まることが分かったのです(講師は、川竹英克・明大名誉教授)。
魂消ましたねえ。まさに、またまた偶然の一致、コインシデンスです。