アメリカ追随の不思議

日頃から、日本は何故、アメリカの植民地のように、米国に右へ倣えしているのかと感じています。「それは当たり前でしょう。日米安保条約のおかげで、日本はアメリカの核の傘の下で戦後、ぬくぬくと繁栄できたのですから」と多くの方は指摘されることでしょう。まあ、それは一理あります。でも、最近はあまりにも露骨なことが多すぎるので、子供のように何度も疑問を提示したくなるのです。「戦後60年も経つのに、何で日本は、アメリカの言うことばかり聞いて、アメリカの真似ばかりしなければならないのか」

例えば、郵政民営化。これは、郵便や宅急便の配達事業の問題ではなくて、低金利のおかげで集まった郵便貯金と簡易保険の合わせて350兆円という莫大な日本人庶民のなけなしのお金を、「規制緩和」して、貯金なんてしないアメリカ人が目を付けたということではないだろうか。ハゲタカファンドが欲しくて欲しくて堪らなくて、日本政府に圧力をかけているという図式なのでしょう。

一体、誰がシナリオを書いているのかなあ、と思ったら、ちゃんとインターネットでそのシナリオは公開されていたのですね。それは「年次改革要望書」と呼ばれ、在日米国大使館の公式サイト(http://japan.usembassy.gov)に日本語でも掲載されています。
ノンフィクション作家の関岡英之氏に教えられました。関岡氏によると、米国の要求事項は、日本の担当省庁に振り分けて検討され、審議会にかけられ、関連法や制度が改正され、着実に実現されてきたというのです。
最近、最高経営責任者(CEO)や法科大学院といった米国のモデルがグローバルスタンダードの名の下で日本中に跋扈しているのも、このシナリオが遠因しているようです。
ご興味のある方は、在日米国大使館の公式サイトを覗いてみてください。参考文献は、関岡英之著「拒否できない日本」(文春新書)。 

“アメリカ追随の不思議” への1件の返信

  1. 怖いですね…
    年次改革要望書、なんてものがあったんですか、それもびっくりですが、従順にそれに従ってきた日本にもびっくりです。日本の根拠のないアメリカ崇拝は、マスコミにも責任ありますよね。社会制度改革などを報じるときは、「アメリカでは…」と、実態も知らないままに礼賛する。ほかの国はほとんど念頭にない。司法制度改革もアメリカに倣えのようですが、そのアメリカ本国で制度が問題になっているという事実は無視して(知らないで?)、いいことだけ吹聴するというのは不思議でもあり、怖くもあります。
    ベストセラーのFAST FOOD NATIONで、戦後、日本の学校給食がパン食になったのはアメリカの小麦輸出先を確保するための政策だったという話を読みましたが、今度はまた、アメリカの圧力で牛肉輸入再開になりそうですね。この国の食肉流通問題は全然変わっていないのに…

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