夏川りみ讃

公開日時: 2005年3月23日 

確かにブログを毎日書き続けることは大変ですね。
本日は再び、過去に書いた音楽エッセイで誤魔化します。

◎南国の潮の香りにあこがれて
=北国には夏川りみの歌声が似合う=

私は目下、北海道に住んでいます。4月に入っても本当に寒いですよ、こちらは。人間、特に私のような天邪鬼は正反対なものに憧れるようで、雪深い中、毎日毎日、南国の椰子の木陰と潮の香りを渇望しているわけです。そんな時、ラジオから流れる夏川りみちゃんの澄んだ歌声とゆったりとした三線(さんしん)の音色が、故郷でもないのに、一度だけ行ったことがある沖縄への「望郷の念」を掻き立てるのです。

迷わず、徒歩10分のCDショップに駆け込みました。目指すは彼女の最新アルバム「沖縄の風」。やはり期待を裏切りませんでした。これまで何度もCD化されている「涙そうそう」(ついに100万枚突破!)と「童神」も収められているので初めて買う人にはお得かもしれません。この2曲は何度聴いても飽きないし、本当に名曲ですね。世界に誇ってもいいくらいです。

石垣島出身の夏川りみは、子供の時に「のど自慢大会」で優勝するなど「天才歌手」として誉れ高かったのですが、何と一度「星美里」の芸名でデビューして全く売れず、一旦、歌手を廃業していたんですね。

「涙そうそう」は、同じ石垣島出身のビギンが、森山良子のために作った曲で、森山は22歳の時に死別した兄のことを詞にしたそうです。この曲をりみちゃんがビギンから「もらった」というエピソードは彼女のファンの人なら誰でも知っているでしょうが、私は正直知らなかったなあ。何しろ「なみだそうそう」と読んでいたくらいですから。本当は「なだそうそう」。沖縄の方言で「涙ぽろぽろ」という意味だそうです。あ、これも彼女のファンにとっては常識でしたね。

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