ジャガイモの話

 【馬鈴薯の歴史】
・南米インカ帝国を征服したスペイン人が、16世紀末にインカ帝国の主要作物だった馬鈴薯をヨーロッパに持ち帰り、世界中に広がった。

・日本には慶長3年(1598年)に南蛮人によって長崎の平戸に持ち込まれた。

・馬鈴薯は、江戸の学者、小野蘭山が中国の『松渓懸志』(1700年刊)に掲載されていた馬鈴薯(マメ科のアメリカホイド)に似ていることから付けた。

・ジャガイモは、蘭学者の大槻広沢が、インドネシアのジャカルタから命名した。ジャカルタは当時、ジャガタラと呼ばれ、大槻は、オランダ船が馬鈴薯をジャガタラから長崎に運んできたので、「ジャガタライモ」と名付け、いつしかジャガイモとなった。

・ジャガイモの一品種「男爵薯」は、明治時代、函館ドックの川田竜吉専務が、食味と貯蔵性に優れた米国生まれの品種を英国から輸入し、全国的に広がった。川田専務が男爵だったことから、その爵位から命名された。

・もう一つ、今でも大人気の「メークイン」は英国産の品種。中世の春の村祭り「メーデー」の時、村の娘の中から選ばれた女王(クイーン)にちなんだものです。北海道帯広市の「大正メークイン」は美味しいですよ!

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