公開日時: 2005年6月14日 @ 18:30
ちょっと古いニュースですが、6月初めに日本人が相次いでヨットによる単独無寄港世界1周の快挙を成し遂げました。一人は「太平洋ひとりぼっち」の堀江謙一さん(66)。もう一人は71歳という世界最高齢を打ち立てた東京都台東区の斉藤実さん。
堀江さんは「超有名人」ですが、ヨット仲間では「孤高」の存在で、マスコミ嫌いであまり取材は受けない人のようです。今回の「快挙」も後援は某新聞社で、「シャープの太陽電池」を搭載した「SUNTORYマーメイド号」…とやけにスポンサーの名前が目に付いたので、ここではあまり取り上げません。
スポットを当てるの斉藤さんの方です。6月6日、神奈川県三浦市の小網代湾に233日ぶりに帰港した斉藤さんの第一声は「地面が揺れてるよお~」でした。チャキチャキの下町のべらんめえ調で、生来の底抜けの明るさは、打ちひしがれている人々に勇気と感動を与えはてくれました。ほとんどのテレビニュースでは取り上げられていなかったのですが、斉藤さんが記者の質問に応えてこんなことを話していたことが妙に印象的でした。
「サラリーマンだったら、50歳になったらさっさと会社なんか辞めちまって好きなことをすればいい。どうせ、なれるとしたらせいぜい部長ぐらいだろう。何も会社や社長のために身を粉にするこたあねえや。自分の好きなことやりゃあいいんだよ」