心と身体

正直、ここ数年、自分の感情のたたずまいに振り回されています。

もちろん、楽しいことも沢山あります。

しかし、残念ながら、毎朝、目が覚めた時、何とも言えぬ感情に支配されます。

それは一口ではいえませんが、不安と恐怖と焦燥と後悔と瞋恚と怨嗟と絶望が入り混じったもので、その症状は心痛、不快、発汗、痙攣といった形で現れます。

告白することは、弱さではないと思っているので、今、現象を淡々と叙述しましたが、最近、すごい文章を発見しました。

ゴリラ学者の山極寿一氏の「ゴリラ」(東京大学出版会)に書かれています。
ちなみに、彼の名前は10数年前に出版された立花隆氏の「サル学の現在」で知りました。なんで、人は猿の研究なんかをするのか、と不思議でしたが、結局、人間とは何かを研究する学問だということがその本で初めて分かりました。

彼は言います。「現代人の身体には心の歴史の百倍におよぶ体験が刻印されている。心が身体を思うがままに操れるわけがない」-と。

考えてもみれば、人類の歴史は500万年前から進化したと言っても、文明を築いたのはたかだか1万年前くらい。心の問題を扱う心理学など百年かそこらしか経っていません。何百万年もヒトは、感情を言葉に表されないどころか、思考の範疇で敷衍することさえできませんでした。感情をそのまま身体で受け止め、吐き出すしか、術がなかったのでしょう。

心で身体をどうにかしようなんて、土台無理な話だったのです。心や感情に重きを置くことはほどほどにした方が良さそうです。
これからはもう、心や感情には振り回されず、身体に聞いてみますか。

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