カズこと三浦知良選手は、サッカーのスーパースターながら、どうも悲劇のヒーローのイメージが強いです。
全盛期にイタリアのジェノアに移籍しても、試合中のヘディングで相手と競って衝突して、顔が変型するくらい血まみれになったり、何と言っても、フランスのワールドカップでは直前に日本代表をはずされたり…。「何か土壇場でついていない人だなあ」と同情していました。
その彼も今年で38歳。7月にはJ1のヴィッセル神戸をクビになっても、J2の横浜FCに移籍して、まだまだ現役を続けようとしている姿に感動してしまいました。
もちろん「サッカーが大好き」というのが根底にありますが、彼の類稀なる前向きな精神は厳しいプロの世界では最も大事なことだと痛感しました。
「週刊文春」8月11日・18日夏の特大号の「阿川佐和子のこの人に会いたい」に登場したカズは、これまでの波乱万丈のサッカー人生を非常に冷静に分析していました。最も印象深かったのが、以下の言葉。
「技術とかサッカー的なことより、何があっても常に人生楽しまなきゃいけないなということ。いいことも悪いことも全部自分のプラスに変えていくというマインドが大事ですね」
この話は何にでも通用するのではないでしょうか。