彼は悩んでいました。
「もしかしたら、アイツを殺したのは、この自分ではないのか…」と。
詳しく話を聞くと、もちろん、実際に彼が殺人を犯したわけではありません。
ただ、彼はその男を非常に憎悪し、何度も殺してやりたい、と心の中で叫んだことがあり、自分自身を見失ってしまうことも再三再四あったそうです。
歴史上の人物で、敵の陰謀にはまったり、仲間に裏切られたりして、「憤死」したりする人がいますが、まさに、彼も憤死寸前でした。しかし、結局、会社の左遷を受け入れて、北国に赴任しました。その際、彼は、自分をこんな目に遭わせたアイツのことは絶対に許せない。だが、これ以上、アイツのことに関わることは馬鹿らしい。だから、今後一切、自分の履歴書の中からアイツを抹殺し、単に自分は運が悪かっただけ、と無理に納得させ、アイツのことは全く眼中に入れないどころか、頭の片隅にも登場しないように細心の注意を払うことにしたというのです。
つまり、黙殺することにしたのです。
すると、それから、一年ほどして、彼はアイツの訃報に接しました。脳梗塞で、朝方、冷たくなって発見されたそうです。
彼は一瞬、嫌な感じがしました。
もしかしたら、自分の怨念が通じてしまったのではないだろうか…。
私は、この話を聞いて、一笑に付そうとしました。しかし、彼の表情があまりにも真剣だったので、努めて冷静に振舞って、こう言いました。
「それは、君の思い過ごしじゃないか?現実的にはあり得ないよ。しかし、現代の科学では理解できない、解明できない不可思議な現象が起きることを否定するつもりはないよ。例えば、短期間で、何百億円も儲けて、球団や放送局を買収しようとしたり、国会議員に立候補したりする人間は、そういう金儲けの世界だけが、現実の世界だと思っているかもしれないが、そういう世界とは一線を画して、清く・貧しく・美しく生きている人も沢山いるはずだ。だから、君の悩みは十分、分かるよ」
私は、何か、呂律が回らない、訳の分からないことを口走ってしまいました。
彼は、半分、放心したように、半分、自嘲気味に、低くつぶやきました。
「そうじゃないんだよ。実はこれが、初めてじゃないんだよ。これまで、僕に悪さをしてきた奴らが、ことごとく死んでしまっているんだよ。彼で、もう四人目なんだよ。つまり、僕の悩みは、もしかしたら、『念が通じる』という、自分にはそういう力が生まれつき備わっているかもしれない、ということなんだ。もし、それが、事実なら、これから、もっと社会のために、人々に役に立つように使わなければならない、ということに今更ながら気がついたんだよ。つまり、ふと、したことでも、自分の考えたことが、現実化する、というか、実際に起こってしまうんだよ。大袈裟に言うと、もうこれ以上、犠牲者を増やしたくないんだよ。悪の連鎖というか、こちらが相手に対して良く思わないと、相手は、それを百万倍ぐらいにして返してくるからね。こっちもつい、念じてしまう。そうなると、いつまでも地球上に戦争がなくならないわけだ。もっと、ジョン・レノンのように愛と平和を提唱しなければいけないかもしれないね」
私は、彼の話を黙って聞くしかありませんでした。
すると、彼はこう付け加えました。
「ああ、そういえば、一つ、いい事があったよ。僕の昔からの人間で、生死を彷徨う病魔に襲われた友人がいるんだけど、一刻も早く治るようにと、念じてみたんだ。すると、どうだろう。彼は、今ではすっかり回復して、奇跡の生還を果たしたんだよ。やっぱり、念はいいことに使うものだね」
愛と平和
君はどんな世界を創造するかい?
僕は今天国で地球を見守っている
君は僕が自分を殺した人を怨んでると思うかい?
そう。。。 思わないよね
君の知ってる通り、
愛と平和を心から伝えてきたのだからね
君のいうとおりなんだよ
人間は創造主 思い描いたことが現実になる 神を宿している
君は 自分のパワーに気づいたね
それは よかった。
確かに念の強い弱いはあるだろうけれど 誰もが その力があるんだ。
ただ 知ってほしのは 神の愛はパワーだけでは ないということなんだ
大木もあれば ヨモギもあるように
台風もあれば そよ風もあるように
何気ないものでもあるんだよ
どんなことにも とらわれないでいたほうがいいよ
ただいえることはね
純粋な祈りは まっすぐ天に届くということなんだ
それは 念とかというより 奇跡が訪れる
創造を遥かに超えた 神の愛による奇跡だよ
そして 全てはひとつなんだ
与えたものが返ってくるのは ひとつだからさ まわりまわって 雨のように戻ってくる
だからこそ 自分自身を愛で満たして
発信していく必要があるんだよ
そして 人生は一瞬だと知るんだ
過去に捕らわれてる暇などないんだよ
そんな訳で 平和に向かうには まず自分を愛することだよ。正直に生きることだよ
自分を癒し 許すことだよ
愛は崇高なエネルギーだ。
君の抱いた恨みなんか一瞬で消え去るほどの それこそ強いパワーがあるよ
その愛を 君はもっている
よく言われてる言葉だけれど
「一番の悪人が一番の善人になれる」
誤解しないでくれよ 君を悪人などと
いっているのじゃないんだ
体験をどう捉えるかで変わっていくってこと 最初から悪い人間などいないんだから 生まれた時は純粋無垢そのものだ
そうだろう?
そしてカルマを削り魂を磨くために 体験があるのだから いいも悪いもないんだよ自分がなにものかを知っていくんだ
君は気づいた。
自分のエネルギーを。
だから恩恵なんだよ
今 君は生きている
愛されてるなによりの証
死ぬ時は死ぬ それでいいじゃないか
生きるも死ぬも天次第
生も死も愛だからね 全て愛だからね
どんなことも魂が了解したことしか起こらないんだよ
悪さをすれば自分の中の良心が咎めるよね
誰に教わった訳でもないのに みんな知っているだろう?
深いところでは 人にした事を知っている
自分に裁かれるんだ
善も悪も天使も悪魔も両方宿してる
選択の自由を与えられてるだけさ
君は気づき 決心した
おめでとう! 心から祝福するよ
日輪のように 愛を放っておくれ
天国の僕の変わりにね。。。。
魂の計画 神の計画を果たすために