深い悲しみに襲われた時、胸の奥に小さな空洞ができることがわかりました。
「胸にぽっかり穴があいた」というのは、単なる比喩で典型的な文学的な表現だと思っていたのですが、深い悲しみに襲われると、本当に胸にぽっかりと穴があくようです。
それが、半仮睡状態で起きると、その開いた穴から魂が抜け出てしまうような感覚になり、そのまま深い深い暗い暗い闇の中に吸い込まれてしまう気がします。
その感覚は、恐怖感とは少し違うのです。
その感覚を我慢すれば、そのまま、すんなりとあちらの世界―つまり、彼岸に到達してしまうのではないかという感覚に近いのです。
その時、ハッとして正気を取り戻します。
そうでもしないと、本当にあの世に行ってしまう気がするのです。
悲しみも喜びも。。。
穴があく。 本当にそうですね、、、
空いたんだと思いますよ。。。
涙で涙で いろんなものが流されて 空間が出来たんだと思います。。。
生きる気力も同時になくなるように感じますが、 大丈夫です。
雨で余計なものが洗い流され空気が澄むように、
今まで見えなかった本当のものだけが見えてくると おもうのです。
私は生まれて初めて 悲しみはありがたいものと知りました。
今まで悲しみを否定し味わうことから逃げてきましたが、本当に生まれて初めて大切なことと知りました。。
喜びと同じぐらいに。
希望と同じぐらいに。
味わっているとき いろんな人の悲しい思いを感じました。。
目の前の人の家族が本当に愛を取り戻してほしいと思いました。
誰もが「わかってほしい!」のです。
でも 人に愛を 理解を求めても決してうまくはいかない。求めてはいけないのです。
そして自分で自分をわかるしか道はないのです。
どんなに苦しんでいても決して同情してはいけない。 誰もが出来うるかぎりのことを今している。 可哀相と思うのではなく 信頼してあげること。それが慈しみなのだそうです。
私は自分を慈しんではこなかったと思いました。。。。
もう 愛を人に求めることは心底止めようと思いました。
悲しみを怒りで現すのは 心底止めようと思いました。
ただ 悲しみます。泣き崩れればいい。それが 一番近道のようです。。。