鶴の恩返し

Mさんから葉書が来ました。

「我々『有遊会』には著作権はありません。どこにでもお使いください」

そうです。Mさんから聞いた小話を、「私のブログに引用してもいいですか?」と許可の葉書を出していたのです。

そこで一つだけ、引用させて戴きます。

有名な「鶴の恩返し」の別バージョンです。

昔むかし、あるところにおじいさんとおばあさんが住んでいました。

おじいさんとおばあさんが、そろそろ今晩は寝ることにしようか、と戸締りを確かめに玄関に行くと「どうか、一晩だけ泊めてください」とか細い声で、若い娘が訪ねてきました。
「ははあ、さては、この間の鶴さんの親戚かな」とおじいさんは、知らないふりをして「さ、どうぞ、どうぞ」と、その娘を一番良い部屋に通すことにしました。

しかし、夜中になると、どうもおかしい。ガラガラ、ドンドンと大きな音が鳴り止みませんでした。

「随分派手に織物を織っているなあ」と、おじいさんとおばあさんは顔を見合わせました。

そのうち、娘の部屋はシーンと静まり返り、物音一つしなくなりました。

「さすがに疲れて寝いいったのだろう」と、おじいさんとおばあさんは、そのまま寝込んでしまいました。

翌朝。娘の部屋を覗くと、もぬけの殻です。それどころか、箪笥から書棚まで家財道具が一切消えて無くなっていました。

そうです。娘は鶴かと思ったら、鷺だったのです。

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