小泉純一郎という人が脚光を浴びるのは、あと残り10ヶ月なので、本人に向かって言いたいのですが、小泉さんという人は、人の言うことを聞かない、聴く耳を持たない人なので、何を言ってもはじまりません。
そこで、せめて、彼に投票した、もしくは彼を支援する人に訴えたいと思います。
「構造改革」だの「民にできることは官から民へ」だの「地方にできることは地方に」だの、耳障りのいいことばかり述べて、大衆の支持を得ていますが、現実を見てください。
おかげで、弱者は切り捨てられています。地方は疲弊しています。人口も減少しています。ますます、一極集中、大都会に若者たちが吸い寄せられています。
この写真は、帯広駅の駅前通りの一等地にある商店です。
張り紙から悲痛な叫び声が聞こえてきます。
実直な商店主は、すでに70歳を過ぎているでしょう。2代目なら50歳代でしょう。こういう形で「店じまい」しなければならないとは、さぞかし無念だったことでしょう。
どこの地方都市でも同じ現象でしょうが、駐車場のない、というか、駐車料金が高い駅前の一等地の商店街は空洞化が進んでいます。無料の駐車場を備えた郊外の大型ショッピングセンターには人が大勢います。
帯広のメインストリートにあった文房具店も半年前に閉店しました。東京でいえば、銀座の鳩居堂か伊東屋のような老舗です。そこには「70年間のご愛顧に感謝致します」とありました。
このように、半世紀以上も地道に営んできた地元の商店が、ボコボコと倒産しているのです。これも、「小泉改革」のおかげ、と言っては言い過ぎでしょうか?
ハレー彗星を見るように、たまたまの巡りあわせで、地方都市に住み、50年や70年に一度しか起きない「商店の死」に立ち会い、それが、決して偶然ではない、という気が私自身しています。
このメッセージをしかと受け止めたいと思っています。