ダン・ブラウン著「ダ・ヴィンチ・コード

大変遅ればせながら、ダン・ブラウンの世界的ベストセラー小説「ダ・ヴィンチ・コード」に嵌まってしまいました。 息もつかせぬほど一気に読ませます。

 

何がすごいかと言えば、謎解きの面白さにあるのでしょうが、作者の博学な学識に基づいた歴史のミステリーが知的興奮となって渦巻きます。

 

美術史学、宗教象徴学、暗号解読学、占星学、図表解釈学、聖書学、数学(フィボナッチ数列)、聖杯伝説、秘密結社(シオン修道会、フリーメイソン、オプス・デイ)…あらゆる知識の動員が必要とされ、「もっと、もっと知りたい」という人間の感性を刺激します。

 

もっとも、個人的には最後の犯人のオチがどうも三流の推理小説のようで、興醒めしてしまいましたが、映画を意識したような、章の展開は、見事です。

 

この小説で、一番驚かされたのは、マグダラのマリアです。

 

これから「ダ・ヴィンチ・コード」を読もうとしている方は、この先は読まない方がいいのですが、マグダラのマリアは、娼婦だったという説がこれまで幅をきかせていたのですが、この小説では、イエス・キリストの妻だったという説を全面に押し出しています。そして、マリアはイエスの死後、イエスとの間にできた子供サラとともに、フランスに逃れ、その子孫がメロヴィング王朝と姻戚関係を持つ、というのです。この史実は、シオン修道会などの秘密結社に脈々と受け継がれ、この小説の核となっています。

 

このようなことを書けば当然、敬虔なキリスト教信者から、作者に抗議や嫌がらせが殺到するはずです。現に、作者はかなりの中傷や脅迫も受けたようですが、全世界で1000万部近く売り上げているらしいですから、支持者もいることは確かでしょう。

 

内容があまりにも複雑なので、この本の解説本が何冊か出版され、本屋さんでも山積みになっていました。私も、サイモン・コックス「ダ・ヴィンチ・コードの謎を解く」を買ってしまいました。上記のキーワードがうまくまとめられていてとても参考になります。

 

それにしても、ダ・ヴィンチの「最後の晩餐」は不思議な絵です。中央のイエスの(画面の)左にいる弟子は、どうみても女性にしかみえず、彼女がマグダラのマリアだという説を信じたくなってしまいます。何しろ、ダ・ヴィンチ自身が、シオン修道会の総長だったというのですから。

 

「最後の晩餐」は、私もミラノ郊外のサンタ・マリア・デレ・グラーツィエ教会で実物を見たのですが、そこまで詳しく覚えていません。もっとちゃんと見ておけばよかったと思いました。

 

「ダ・ヴィンチ・コード」は監督ロン・ハワード、トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ主演で映画化され、5月に公開されるようです。

 

絶対に見たい!

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