壮年の生き方 

弟子「私はこれまで、道に迷った時、大変そうに見える苦難の道ばかり選んできました。決して安易な道を選びませんでした。私も若かったし、その方がやりがいがあったからです。それに、これまでの人生で読んできた書物の影響もあったかもしれません。何の本だったのか、たった一冊の本を挙げることはできませんが、アンドレ・ジイドの『狭き門』であり、夏目漱石や太宰治の一連の小説であったり、です。

しかし、私も老い、壮年を迎え、そろそろ自分に正直に生きようかと思っています。岐路に立たされたら、もう苦難の道を選ぶ気力も体力もありません。決して楽をしようというつもりはないのですが、楽しそうな道を選びたいと思っているのですが…」

メンター(師)「いいえ、もう、楽な道を選んでいいのですよ、マイ・サン。安易な道で何故悪いのですか。あなたは、もう十分苦しんできました。十分過ぎるほど苦しみぬいてきた。それは、あなたが欲した道だったからです。苦しめば何かご利益がある、と誤解していたからではありませんか?

それとも、苦難の道を選んで、何かご利益がありましたか?どちらを選んでも同じだったはずです。人は一瞬、一瞬、その場、その場で選択しています。仕事や職業など重大な判断を下さなければならない時もあれば、『今日の晩ご飯は何にしようか』まで様々です。でも、食事なら、まずいものを食べようと選択していましたか?

人生の選択も同じです。好きなことをやって、好きなことだけをして成功している人は世の中にいっぱいいます。その方が、遥かに輝いています。自分の好きな仕事ですから、楽しくてしょうがありません。嫌な人にも会うことはないのです。
『それはできない』『生計が立てられない』と思っているとしたら、前世によほど酷い目に遭って、不遇のうちで亡くなったからです。毎日、不平不満ばかり言って、過ごしていたら、その人の人生は、『不平不満の人生』で終わってしまうのですよ。もし、その仕事が自分に合っていなかったら、その会社が嫌だったら、何故、飛び出さないのですか?人生はそれほど長くはないのです。その人の人生は不平不満を抱えたまま、終わってしまうのですよ。

もったいない!せっかく、この世に役目を持って皆、生まれてきたはずなのに、無駄に過ごしてしまうのですか?もったいない!太宰治なんか読んでいる暇はないのです。人生など本当に一瞬で終わってしまうのです。ネガティブに考えれば、人生を否定的に考えたまま終わってしまうのですよ。人生を否定的に考えて終わってしまう人は、その人がそう望んだからです。だから、その人は結果的に否定的な人生で終わってしまうのです。

逆に肯定的に捉えれば、人生もスムーズに行きます。『楽しくしたい』と思えば、楽しい人生が自ずから開けてくるのです。人間関係も変わってきます。もう、嫌いな人に出会うことはないのです。次元も違うし、波動が違うからです。これまでの友人関係も変わってきます。

宇宙の愛に目覚めます。生きているというより、『生かされている』という感謝の気持ちになります。そうなれば、ちょっとソリが合わないとか、気に食わないとかいった人間関係の些細な次元が全く馬鹿らしくなるか、気にならなくなるのです。だから、もう嫌な人に遭うことはなくなるのです。

楽な道、安易な道、ワクワクするような楽しそうな道…。大いに結構じゃありませんか。もう、そういう時代になってきました。あなたが変われば、あなたの意識が変われば、周囲の人も変わります。そして、大いなる宇宙の愛は燎原の火の如く、たちどころに広がります。疑心暗鬼も猜疑心も消えます。不安や恐怖も消えます。心は信頼と愛で満たされます。

人は、猜疑心や恐怖心というものが、それが高級なものであると勘違いしているだけなのです。決してそうではありません。何も童心に帰れ、とは説きません。心の意識をほんの少し変えるだけで、自然と信頼と愛に満たされてくるのです。
ですから、これから、どうぞ楽な道を選んでください。安易な道を選んでください。ワクワクするような楽しそうな道を選んでください。

こんなことは、若い人には決して説きません。苦労は、体力と気力がある若い時にしか自ら買って出られないからです。

でも、あなたは、もう50歳です。これまで散々苦労を重ねてきました。皆も認めています。そういうあなたにだから言えます。これから、いい仕事をしてください。楽しんで仕事をしてください。世の中のためになることをしてください。あなたはリーダーシップを発揮する星の下に生まれました。必ずや道は開けます。周囲に影響も与えます。あなたが率先して行動すれば、周囲もついてきます。

世の中は、決して、映画の世界のように、善人と悪人だけが住む世界ではありません。マスコミが伝える世界だけでもありません。どうか、魂のレベルで世の中を浄化してください。それが、あなたのお役目です。」

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