オーソン・ウエルズ(ハリー・ライム)主演作品「第三の男」をNHKのBSでやっています。今見ているところです。
監督キャロル・リード、音楽はアントン・カラス、主演ジョゼフ・コットン(ホリー・マーティンス)、アリタ・ヴァリ(アンナ)、トレヴァー・ハワード(キャラウエイ少佐)。原作は遠藤周作も大好きだったグレアム・グリーン。ここまでは諳んじて言えます。不思議ですね。
何しろ、57年も昔の映画です。オーソン・ウエルズをはじめ、ここに出演している役者は、子役以外ほぼ全員、死亡しているでしょう。
ここに映画のすごさがあります。
1949年作品。57年経とうが、人間のエートス(心因性)は、全く変わりがないのです。
昔、見たとき、登場人物が異様なジジイに見えましたが、みんなすごーーく若く見えるのです。
単に私が年を取ったに過ぎないのですが。
Unknown
ゴダールの「男の女のいる舗道」。アンナ・カレリーナと男交わすあの哲学、存在論的な会話が、ペニシリンの20数年後や今も生きているのかたちも知れません。ウイーンは、認識に囚われていた。パリは娼婦の意味を構造主義から存在から消費へ向かうと。
そして、そのころNYは田舎だった。
戯言でした。