2ヶ月ぶりに、池田町のスピナーズファーム・タナカ http://www12.plala.or.jp/spinner/top.htm に行ってきました。サフォークの子羊が生まれたというので、楽しみにして行ったのですが、生憎、今日は日曜日だというのに休みでした。子羊さんだけは、どこか暖かい所に大切にしまっていたのでしょう。どこにも見当たりませんでした。
仕方がないので、牧場をウロウロして、何枚か写真を撮ってきました。
餌がないのに、人間に慣れている羊たちは、柵の近くに行くと向こうから寄ってきます。
臆病なくせに、好奇心は旺盛です。名前は知りませんが、耳に付けられた鑑札番号の27番は特に好奇心が旺盛だったのですが、最近、めっきり年を取って、以前ほど、喜び勇んで近寄ってくることはなくなりました。それにしても、羊の生命は何と短く、はかないのでしょう。
去年会った「27番」は、人間でいえば20歳そこそこといった感じでした。でも、1年経った今は、目の下がすっかりたるんで、どす黒い涙のような皺ができ、どうみても50歳面(づら)です。逆に、去年生まれた「1番」は、本当にちびっ子で、人間を見ると、ピーピー鳴きながら、逃げ回っていたのに、今では堂々たる体格で、もう20年も羊をやっているような貫禄です。
羊さんは、何も話しませんが、側にいるだけで癒されます。犬のように人間に媚びたりせず、猫のように人間に一定の距離を置いてマイペースのふりをしたりしません。
羊さんは、犬猫のように吼えたり、鳴いたりせず、じっと、人間の話に耳を傾けてくれます。目の瞳は棒状になっています。そんな瞳で、淡々と見つめてくれるのです、同情するのでもなく、感動するのでもなく、わざとらしさがどこにもありません。
このスピナーズファーム・タナカの何頭かは、本州の老人ホームに引き取られると聞きました。もちろん、ペットとしてです。
人間関係に疲れた人は、絶対、羊が効くと思います。私も羊さんには癒されっぱなしです。