北海道上士幌町
私の目下の大きな悩みは仕事です。毎日、自分は一体何をやっているんだろう、と大きな声を出しながら、丘の上から駆け下りたい心境なのです。
そんな折、二人の実業家の興味深い発言を新聞で目にしました。
一人は、パズルの「数独」を世界中に広めたニコリ社長の鍛冶真起さん(54)。
「好きなことを仕事にすれば、一生働かなくてすむ」(朝日新聞より)
これは、すごい名言ですよね。画家でも政治家でも弁護士でもミュージッシャンでも、自分の好きな道を選んだ人は、たとえ苦労が多くても、生き生きしてます。しかし、人は、色々と理由を取り繕って、好きなことを仕事に選ぶことはしないのです。
もう一人は、居酒屋「和民」などのチェーン、ワタミ社長の渡辺美樹さん(47)。最近、介護施設などにも事業を展開している注目の社長です。
「働くことは人生の目的で、働くことことによって自己実現を図れるはず。スローライフ志向は分かるが、できれば働かないことを理想に、楽して人生を送ろうという流れがあるのではないか」(日経新聞のインタビューから換骨奪胎)
渡辺さんが、このような発言をする原点は、彼が小学校5年生の時に母親を病気で亡くしたことにあるようです。人生には限りがあるので、一日一日を大切にして、自分の能力を最大限に生かして頑張ろうと、「将来、社長になる」と心に誓ったそうです。
そして、見事、子供の時の夢を実現させました。
私は、数年前、いわゆる帰宅恐怖症になった時、適当なウサ晴らしとして「和民」によく一人で入ったものでした。そこで、出される野菜などについて、「有機農法による野菜しか使わない」といったパンフレットが置いてあり、「単なる居酒屋ではないなあ」という認識がインプットされました。
それが、帯広に赴任した時のこと。帯広空港から街中に行く途中で、和民チェーンが契約している農場を発見し、「あ、あの居酒屋かあ」と感動したものでした。
落語でいう「オチ」が、書けません。
一生働きたくなかったら、好きなことを仕事にするといい?
ますます、わからなくなってきました。
自己実現プログラムのインストール
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