天国への階段

公開日時: 2006年8月29日

最近、若い頃に聴いたロックの歌詞に凝っています。当時は、詞の内容などほとんど意に介しておらず、とにかく、ギターのリフやベースラインばかり聴いていたからです。

長じて、歌詞カードを見てみると、いかに出鱈目かが分かりました。間違いだらけと言ってもいいでしょう。恐らくロック音楽など子供相手なので、誰も抗議する人がいなかったのでしょう。

以前、ひどすぎる例を挙げたことがあります。

例えば、ビートルズの「ノルウェーの森」。原題の Norwegian wood は、本当は「ノルウェー製の家具」という意味だということを指摘したことがあります。

ジョン・レノンがソロになった時に出した「コールド・ターキー」は、日本でシングル盤がリリースされた時「冷たい七面鳥」でした。(カプリングのB面は、「京子ちゃん、心配しないで」だったことを覚えています)

「冷たい七面鳥」は直訳で、全く原題の意味をなしていません。当時発行された英和辞書にはどこにもその訳が載っていなかったのでしょうが、今の辞書にはほとんど載っています。

麻薬などが切れたときの「禁断症状」という意味です。それで、あのジョンの不可解な叫び声の意味が分かりません。冷たい七面鳥では…。

レッド・ツェッペリンの名曲「天国への階段」は、Stairway to Heaven ですから概ね合っているでしょう。

しかし、歌詞カードの最後の方が出鱈目なんですよね。ですから、翻訳も間違っています。この曲だけ原文がジャケットに印刷されているのに、そこまで神経が行き届かなかったのでしょうか?

この曲は恐らく、ロバート・プラントが作詞したのでしょうが、かなり諺が間接的に引用されています。

最初の出だしの、

There’s a Lady who’s sure all that glitters is gold.

And she’s buying a stairway to heaven.

の中の all that glitters is gold. は、  All that glitters isn’t gold.(煌くものすべてが黄金であるとは限らず。=見かけで判断するな)のもじりです。

しかし、4番に出てくる

And it’s whispered that soon if we all call the tune,then the piper will lead us to reason.

の意味が分かりません。

歌詞カードには

「囁かれているのは、間もなく我々が皆、あの調べを歌えば、笛吹きが我々を理性に導いてくれるだろうと」

となっていますが少し違う気がします。何故なら、次の諺を踏んでいるからです。

He who pays the piper calls the tune.(笛吹きに金を払うものは曲を注文する。⇒お金を払うものには発言権がある。責任を取るものには命令権がある)

これを試訳すると、

「そのうち静かに伝わるだろう。もし、我々みんながその曲を注文すれば、笛吹きが我々を理性に導いていくれるだろう」

ですが、その言外の意味として、「もし我々みんなが責任を取れば、理性的な世界になるだろう」ということになるのでしょう。

ネイティブには、こういった諺が頭にインプットされているから敵うわけありませんね。

“天国への階段” への1件の返信

  1. ビートルズ 12

    NO.00536
    ビートルズ6枚目のアルバム『ラバー・ソウル』
    1 2 3 4 5 6 7 8 9…
    意味が分かりませんよね。
    実はこれ自分が生きて来て感じる数字の差です。
    つまり他の数字の間隔は大体均等に感じるのですが、6と7の差は物凄く離れて …

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください