公開日時: 2006年8月30日 @ 09:48
最近、やけに嫌な事件や事故が全国で頻発して、胸を痛めています。
福岡で、市役所の職員による酔っ払い運転で、幼い子供3人もが亡くなったり、山口県で高専の女子学生が学校内で殺害されたり、本当に身の毛がよだちます。
でも、一番、不可解だったのは、北海道の稚内市で、16歳の長男が15歳の友人に30万円で母親殺害を依頼した事件です。46歳の母親は4年前に離婚して神奈川県から実家のある稚内に戻り、病院でパートをしながら、女手一つで、一生懸命に子供を育ててきたのに、まさか、自分の最愛の息子によって殺害されるとは思ってもみなかったでしょう。
16歳といえば、物事の正悪を判断できる年頃のはずなのですが、かなり計画的に母親殺害をすすめていたようなので、第三者には全く理解の範疇を超えています。
世の評論家連中は、「テレビゲームの影響で、人の命も簡単にリセットできると勘違いしている」「詰め込み教育で、真の道徳観や愛国心を教えてこなかった」などという意見を並べ立てることでしょう。
しかし、どんな理由を挙げても、それらは単なる詮索に過ぎず、長男の本当の深い闇の部分は明らかにされないでしょう。恐らく長男本人にも分かっていないはずで、彼が真の大人になった時に、流す後悔の涙はいかばかりか、想像するだけで、ぞっとしてしまいます。
昨年は、1年間で少年による両親殺害事件が17件と、ここ10年間3~10件と推移してきた数字と比べると目だって増えてきたそうです。今年も6月に男子高校生が自宅に放火して、母親と弟、妹を殺害する痛ましい事件があったばかりです。
家庭が社会の最小単位であるとしたら、その崩壊は何かの予兆を孕んでいます。
何か近いうちにとてつもないことが起きるような気がしてなりません。