小樽運河
最近の新聞報道で目立つのは、やはり、相変わらずの酒気帯び運転による人身事故、そして、台風13号による爪あと…。ははーん、世の中には「神の見えざる手」はないのだなあ。「人災」か「天災」のどちらかだなあ、という思いを強くしました。
前世もあの世も天国も神も人間が考え出したもので、運命さえも、己が身の怠惰を言い訳したいがために人間が生み出した素晴らしい発見ではないかと疑っています。
昨日、道路が濡れた雨上がりの中、道を急いで、駅前のマツモトキヨシの前を通りかかると、いきなり、入り口付近に山積みになっていたテッシュペーパーの箱の山が私の目の前で崩れて、水溜りに落ちました。店員に詰問されたら「私じゃないですからね」と言い訳することばかり考えていました。自然にティッシュペーパーの箱は倒れたのです。
自然に?
そうなのです。自然とはまさに自然の力、ここでは風の力でした。我々が何気なく「神の見えざる手」の用法で使っている「自然に」という言葉は、自然による作用だったということが分かりました。
もう自己に対する言い訳はやめよう。世の中には、自然による力か、自分自身の努力しかないのだ。占いや運命やギャンブルに頼るのはもうよそう。なぜなら、それらが当たる確率は極めて低いもので、現実に起こる可能性も低いのだ…などと、殊勝に考えてしまったわけです。
まあ、そいうことを考えながら、毎日生きています。