今回の旅行の最大の目的は、T君との旧交を温めることでした。
T君は、昨春、大病を患って、生死の境を彷徨いました。一命を取り留めたものの、以前とは少し、不可逆級数的に運動能力が下降してしまいました。
行政用語で言うと、継続的に日常、社会生活で相当な制限を受ける状態になってしまったのです。
T君は、このブログを読んでいますが、「好きに書けばいいじゃないか」と言ってくれたので、彼のことを抜きにしてこの旅行が語れないので、書いています。
正直に書くと、日暮里駅のスカイライナーで待ち合わせた時、あまりにもの変わりように驚いてしまいました。
体重が43キロだということですから、以前よりも20キロも痩せていたわけです。あまり食事をせず、3日間断食したことがある、というのです。頭もまるめ、まるで修行僧のようでした。
普通の人の歩く速さの3分の1ぐらいなので、団体には遅れ気味で、ついていけません。
私は、少し後悔してしまいました。
最終日の10月8日、ローマで自由時間があり、彼と二人で行動しましたが、何と、混雑にまぎれて、はぐれてしまったのです。あの時は本当に焦りました。