作家東理夫の影響力

ミラノ

先日、作家の東理夫さんが新聞に書いたエッセイを読んでいたら、思わずその店に行きたくなって、行ってしまいました。

そこにはこう書かれていました。

「コロッケ好きのぼくは、今、東京・新橋駅から銀座への裏通りにある小さなバーを目指している。船の竜骨という名前のそのバーが気に入っているのは、夕刻五時開店でビールが底抜けにうまいというばかりではない。妙にうれしくなるものがメニューにあるのだ」

そして、大好物のコロッケは四谷の「兵庫屋」のものだが、この店では新橋の「石塚商店」のコロッケを出してくれる。マルハの魚肉ソーセージを丸ごと一本揚げたものもメニューにあり、笑いながら食べてしまう、などど書かれています。

こんなこと書かれれば、誰でもその店に行きたいと思いませんか?

しかし、「宣伝」ではないので、その店の名前が書いていません。

でも、大丈夫。私はその辺りの土地勘もあり、探し出しましたね。カウンターは8人ぐらいでいっぱいになり、あとテーブルが2つ、3つある本当に小さな店でした。本場のベルギービールを出してくれます。

こんな私を走らせてしまうとは、作家の影響力には感服しました。

え?あなたも行きたい?内緒ですが、店の名前だけ、コメントに書いておきましょう。

(引用は、11月11日付「日本経済新聞」夕刊)

 

 

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