ヴェニス
音楽療法士の奥山さんの仕事一つに、高齢者や障害者の施設に行って、ミニ演奏会を開くことがあります。クラシックを専門に勉強して音大を出た人なのですが、高齢者に最も好評なのが、彼ら彼女たちが若い頃に聴いた古賀政男メロディーなのだそうです。
高齢者の中で、特に、自分が1時間前にやっていたことまで忘れてしまうような認知症が進行しているような方々には、古賀メロディーでは駄目で、彼らが子供の頃に聴いたり歌ったりした唱歌や童謡を演奏すると抜群の効果を発揮するそうです。
人間の脳のメカニズムはよく分かっていないのですが、この話を聞いて興味深いなあと思いました。
私自身もこれまでいろんなジャンルの音楽を聴いてきましたが、やはり、最も多感な中学高校時代に聴いた音楽が一番懐かしく、聴くとウキウキしてきます。当時は、毎日のように米軍向けの極東放送をラジオで聴いていましたが、その頃の最新ヒットチャートを賑わしていたゾンビーズ、ドアーズ、クリーム、シカゴ、BST、CCR、ブレッド、ピンク・フロイド、レッド・ツェッペリンなどです。もちろんビートルズやローリング・ストーンズは別格です。
最近、一昨日の昼に何を食べたか忘れてしまうのですが、今のところ、まだ童謡や唱歌にまでは戻っておりません。