今や、何でもランキング時代で、音楽のCDランキングをはじめ、映画のDVD、どこそこのラーメン、イタリア料理店、温泉、旅館、ホテル、ベストセラーブック…何でもかんでも、順位が付けられ、消費者はその動向に気を取られます。
かくいう私も、先日、MDプレーヤーなるものを、その店の売れ筋ナンバーワンのものを買いました。もちろん、気に入ったからではありましたが、かくして、売れるものはさらに売れて、売れないものはそれなりになるという公式になるのでしょう。
しかし、あまりにもこのランキングに左右されるとしっぺ返しを喰うことにもなります。おいしいという評判の銀座のラーメン店に行きましたが、高いだけで、味は今ひとつ。親父も「評判のラーメンを食べさせてやる」という傲慢な態度だったので興ざめしたことがありました。
先日も、新聞(日経)で、売り上げを伸ばすために、出版社の編集者が、書籍通販サイトで一般読者を装って、満点の5点を投票して「絶賛」したことがある、と告白していました。こういうのを何と言うのでしょうか。マッチポンプというより、何ともひどい、詐欺行為に近い、いや、詐欺行為そのものでしょう。
困った問題です。