ジョンが死んだ。とは言っても、ジョン・レノンの話ではありません。
アイリッシュ・セッターのことです。12年の生涯でした。自分のことを犬だとは思っていなかったようです。
散歩していて、他の犬に出くわすと、目を背けていました。それどころか、積極的に逃げていました。犬嫌い。何というか、厭世家でした。
それでいて、大の人間好きでした。たまに私が遊びに行くと、飛びかかってきて、千切れんばかりに尻尾を振ってくれました。
もう、最近では、4、5年会っていませんでしたが、めっきり歳を取って、白いものが目立ち、病を得て亡くなりました。人間の生老病死を地で行くような生涯でした。
それにしても、ドッグイヤーとはよく言ったものです。犬の一年は、人間の七年に相当すると聞いたことがあります。でも、あっけないですね。
私が飼っていた犬ではありませんが、今は何となく「ペットロス」状態です。
ジョン君の冥福をお祈りします。