損保保険会社大手6社による自動車保険などの保険金不払いが、2002年4月から05年6月にかけて、合計約38万件、約294億円に達したことが分かりました。
もっと、怒ってもいいのではないでしょうか。
大手6社とは、「東京海上日動」「損保ジャパン」「三井住友海上」「あいおい」「日本興亜」「ニッセイ同和」です。まだ、調査中の社もあり、さらにこれらの数字が増大するということで、呆れてしまいます。
朝日新聞に連載されている「あなたの安心」によると、テレビのCMで盛んに宣伝されている「誰でも入れる保険」に入って、入院しても給付金が支払われないという苦情が全国の消費者相談協会の窓口に寄せられているそうです。
例えば、心臓や目の病気になって入院した場合、原因が保険契約前の高血圧や糖尿病にあると判断されると、給付金が支払われないケースが多いというのです。
つまり、「誰でも入れる」からと言って「誰でもお金をもらえる」わけではないのです。
まさしく、誇大広告の極地。
しかし、冷静に考えてみれば、会社が誰にでもお金を払っていれば、遅かれ早かれ、お金がパンクして支払えず、倒産してしまうのは火をみるより明らかです。何も高いテレビCMを払ってまでして、善意に事業をしているわけではないのですね。しかも、はるばる海外から。あくまでも、商売商売、ぼろ儲けが目的なわけです。
騙されてはいけません。