好きなことを仕事にする

 帯広動物園

 

ある先輩の話です。仮に一条さんということにします。

 

一条さんは、普通の人より、職場に1時間早く出勤し、普通の人より1時間遅く退社します。皆が嫌がる仕事なのに、「楽しくてしょうがない」と言うのです。私のようなひねくれ者は、皮肉か逆説だと思って、つい、質問してしまいました。

 

「なぜですか?」

 

一条さんは言いました。「だって、お金がもらえるんですよ。仕事を遊びだと思えば、遊んでお金をもらっていることになるんじゃありませんか。学校はどうでしょう?こちらからお金を払って、聞きたくもない、つまらない講義を聞かされるんですよ」

 

そういえば、帯広の角田さんも同じようなことを言ってました。

「自分の好きなことをしてお金をもらっている人なんて、なんぼでもいます。信じられないかもしれませんが、実際そうなのです」

 

好きなことをしてお金をもらっているのは、どういう人でしょうか。例えば、ミュージッシャン、タレント、俳優、政治家、弁護士、医者、漫画家、作家、起業家、ケーキ屋さん…確かにたくさんいますね。

 

一条さんは、神奈川県の超名門、栄光学園から東大を卒業した人です。世間からみればエリートコースの人なのかもしれません。東京都心の超一等地に住んでいます。

 

私は意地悪な質問をしました。

 

「そんなにお金を稼いで、どうするのですか。人間、どうお金を稼いだことよりも、どう使ったのかという方が、人間的資質が問われるのですよ」

 

一条さんは、笑いながら答えました。

 

さて、彼が何と答えたかは、茲に書くことは控えておきます。皆さんがそれぞれ、お考えください。

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