お約束通り、谷中のアトリエまで、画家の山口晃さんに会いに行ってきました。
彼は、私から見ると、明らかに天才なのですが、天才にありがちな傲岸不遜な態度が全くなく、大変謙虚で腰が低く、驚くほど繊細なやさしい人でした。私はすっかり、心酔してしまいました。
画家というのは、非常に孤独な作業らしく、どうやら奥さんはいらっしゃるようなのですが、1日中、アトリエにこもって、誰とも口もきかない日もあるそうです。
山口さんは、西洋の油絵に日本の伝統的な大和絵を取り入れた創始者みたいな人です。武者絵を描いても、ちょんまげを結った戦国時代の武将が、首から頭が馬ながら胴体はハーレーダビッドソンのようなバイクというへんてこりんな乗り物に乗り、抱えている武器も、携帯用のストリンガーミサイルみたいなものを持っているのです。
「六本木昼圖」は六本木ヒルズにかけているのですが、その中には、明治の文明開花期の建物もあれば、江戸時代の建物もある。人もちょんまげを結った江戸時代の人も歩いているし、昭和初期のモガモボもいたりする、全く初めて見る方は度肝を抜かれることでしょう。
何でこういう絵が描けるか、聞いたところ、山口さんは、ちょんまげを結っていても、現代人のつもりで描いているというのです。それは、ちょうど、今、街を歩いても、もう何十年も昔の化粧スタイルをしている女性をみかけたりすることと同じこと。それは、つまり、その女性は、若い時の化粧方法で止まってしまっているからなのです。
だから、心持として、ちょんまげ時代と殆んど変わらない心因性を持っている人が現代でもいるはずだという信念で描いているようなのです。
山口さんは、そこまで、言葉では表現しませんでした。いくら天才だといっても、画人なので、言葉に詰まると、紙を取り出して、絵を描きながら一生懸命説明しようとするのです。
私は、自称「文人」を気取っていますので、言葉で表現できる術を知っています。これは、長年の読書生活と執筆生活で培われたものだと思っています。
もし、モーツァルトにインタビューできたら、彼は言葉に詰まったら、どういう表現をしたことでしょう。恐らく、その場で、ピアノを弾いてみせたり、鼻歌を歌ったりして「音」で表現したことでしょうね。
想像しただけでも、楽しくなりました。
へ~
インターネット新聞社http://www.janjan.jp/というのがあるのですね。
それにしても、面子が、いかにも種々雑多で、民主党のように、極右から極左までいて、まとまりが取れるものか心配してしまいます。
あ、極右とか極左というのが死語でした…
東アジアと欧州
日本では韓国や中国の情報はいち早く
報道されます。そして場合によっては
逐一、または間隔をおいて同じニュースを
違った観点から取り上げることも、ままあります。
90年代の後半にリビア警察逮捕され、
06年に死刑判決を受けたブルガリア人
看護士とパレスチナ人医師に対する報道は
どうでしょうか。
欧州ではこの情報は瞬く間に各国を駆け巡り、
各国政府や欧州連合、人権擁護団体によって
リビア政府を非難する報道合戦が繰り広げら
れました。
最終的には7月にフランスのサルコジ大統領の
夫人がリビアを電撃訪問、カダフィ大佐に
直談判におよんで、解決がついたそうです。
日本ではこの事件に関して、今ひとつ報道は
盛り上がりませんでしたが、ネット上では
欧州発の情報源で、この問題を暗部から
えぐる情報が飛び交っています。
まずはGOOGLEで「ブルガリア 看護士」と
キーワード入力されまして、
リビア:エイズ禍で終身刑のブルガリア人看護士…
の記事をお読みになってください。距離が離れているために、こういった詳しい情報を目にする
耳にすることができないのでしょうか。